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[MOM501]桐光学園DF松井修平(2年)_出場から3分後、全国行き勝ち取る決勝弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.12 第90回全国高校選手権神奈川県大会決勝 桐光学園2-1三浦学苑 ニッパ球]

 途中出場した2年生ボランチが桐光学園を3年ぶりの全国出場へ導いた。1-1で迎えた後半からDF松井修平(2年)がダブルボランチの一角に入り、途中出場。「引き分けたり負けていると自分が出ることが多いので、そこで責任というか点を取りにいこうと毎回思っています」という言葉通りに、この日もゴールという結果を残した。

 出場からわずか3分、MF橋本裕貴(2年)の左クロスを受けた松井が左足インステップで豪快にシュート。利き足とは逆足だったが「左もまぁ蹴れるので。思い切り蹴って、ミートすれば入ると思った」というボールはゴールネットへ突き刺さった。このゴールが決勝点となり、桐光学園は2-1で勝利。全国切符を手に入れた。

 終わってみれば勝利となったが、前半終了時点のチームの雰囲気は暗かったという。序盤からリズムがつかめなかったが、なんとか先制点を奪った。しかし1分後に失点。1-1と追いつかれて前半を終えた。重い雰囲気のなかで後半から投入されることになった松井は、円陣を組んだときにチームメイトへ声をかけた。「暗いから笑ってやっていこう」。2年生だが「代わった選手は声を出してやるだけ」と話すとおりにチームメイトを鼓舞。そして3分後には自らの左足で試合を決めた。

 全国大会へ向けては「攻撃的な選手なのでパスもですけど、今は勝利のために点を取ることが一番いい」と貪欲にコメント。苦しいときのスーパーサブとして、ゴールにこだわる2年生DFがチームに全国勝利をもたらすつもりだ。

(取材・文 片岡涼)

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