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[選手権予選]全国復帰!東海大五が11年ぶりに激戦区・福岡制す!

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[11.13 第90回全国高校選手権福岡県大会決勝 東海大五2-1九州国際大付 レベスタ]

 第90回全国高校サッカー選手権福岡県大会は13日にレベルファイブスタジアムで決勝戦を行い、東海大五が2-1で昨年の代表校・九州国際大付を下して11年ぶり13度目の全国大会出場を決めた。

 東海大五は前半10分にFW藤山凌が直接FKを豪快に決めて先制。敵陣でショートパスをつないで相手の守備をワイドに拡散し、MF山道淳司らのドリブルから追加点のチャンスをうかがった。しかし、先制後も相手のパワープレーに苦しみ、試合のペースはほぼ互角。35分に早くも選手交代に打って出た九国大付は、CB原亮平を前線に上げてロングボール攻撃を徹底した。前半は東海大五が1点リードで折り返したが、後半15分に九国大付はFKのフィードボールを原が頭で合わせてゴールへ突き刺し、同点に追いついた。

 メーンスタンドの半分をオレンジ色に染めた九国大付の応援団は大いに沸いたが、およそ5分後には人数では劣るものの黄と緑のメガホンで必死に声援を送った東海大五の応援団が歓喜に舞う。21分、東海大五は山道がカウンター気味に右サイドをドリブルで持ち上がり、ゴール前へラストパス。エースの藤山が冷静なトラップから、相手のプレッシャーに負けずにシュートを打ち切り、決勝点を奪った。

 アシスト役となった山道は左MFで先発したが、後半途中から右MFと入れ替わった。何度か持ち味のドリブルを見せたが、思うようには仕掛けられなかった。見かねた大丸忠監督の「もっと強気でやってくれないといけない。後半はベンチ前に置いて勇気づけようというだけの理由で右に代えた」という配慮が吉と出た。叱咤を受けて仕事を果たした山道は「サイドを縦に行けず、シュートやパスに逃げてしまった。めっちゃ怒られたけど、チームが勝てて良かったです」と頭をかいた。

 東海大五は、福岡県大会で最多となる13回目の優勝を達成。しかし、全国大会出場は、11年ぶりとなる。大丸監督は「これだけ(出場していない)期間が空いたら、全国大会ではチャレンジャー。県大会もそのつもりでやってきた。一戦一戦という気持ちで戦いたい」と謙虚な姿勢を強調した。全国大会で古豪復活をアピールできるか、注目される。

(取材・文 平野貴也)
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