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[MOM505]市立西宮GK中野啄治(3年)_活躍予言の守護神が初Vもたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.13 第90回全国高校選手権兵庫大会決勝 市立西宮1-1(PK4-2)神戸弘陵 ホムスタ]

 1アシストにPK戦でのシュートセーブ。一人で試合を決めたといっても過言ではない勝利の立て役者は試合終了後、チームメートたちに囲まれ照れ笑いを浮かべていた。

 大路照彦監督が「これは話せない」という秘密のGKトレーニングを重ねていたというGK中野啄治(3年)は、決勝前日のミーティングで「僕は真面目に3年間やってきたんで、明日はそのご褒美を貰える気がする」とこの日の活躍を予言。その言葉通り、「今日はいつもより集中できていた」と1試合を通して集中力を保ち、自信があるという素早い反応で神戸弘陵のシュートをしっかりセーブ。ディフェンスラインの背後に入るボールもしっかりと前に出て決定的なシーンを作らせず、神戸弘陵の攻撃陣に天を仰がせ続けた。そして本人は「たまたま」と話したが、延長後半1分にはクリアボールが直接FW細井優希(1年)に渡り、価千金の先制ゴールを生みだした。

 PK戦でも3人目のキッカーに対し、「相手のフォームを見て、無心で反応した」とビッグセーブ。チームを全国へ導く活躍にも大路監督は「たまたま当たっていただけです」と苦笑いを見せたが、「PK戦で勝てると思っていた」というコメントから彼への信頼を感じとれた。

(取材・文 森田将義)
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