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[MOM510]浦和東FW菊池将太(3年)_「涙のメール」で奮起!埼玉1のFWが2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.20 第90回全国高校選手権埼玉県決勝 浦和東2-1武南 埼玉]

「期待されて結果を出すとうれしい。自分を出したいと思っていた」。浦和東のエースストライカー、FW菊池将太(3年)が2ゴールでチームを全国へ導いた。前半29分にヘディングで出したラストパスに走りこんだMF有野涼がPKを獲得。菊池はこれを右足でゴール右寄りへ叩き込むと、後半13分には左MF鄒龍輝(3年)の左クロスをファーサイドから頭でゴール左サイドネットへ流し込む。先制PKの場面同様に折り返すかと思われたが、本人は「ゴールが見えていけるんじゃないかと思った」。GKの右横を抜けたボールはゆっくりとゴールラインを越えた。

 全国総体予選では接戦となった準々決勝、準決勝でゴールを決めてチームを全国へ導いた。そのFWは大きな期待を背負って今大会に臨んでいた。ただ準決勝ではチャンスがありながらも不発。チームに迷惑をかけていた。決勝前夜、その菊池を鼓舞するチームメートからの一通のメール。「あすオマエが決めないと勝てない」「もう1回夢見させてくれよ」と長文には自分を鼓舞する内容が綴られていた。「(読んで)泣いてしまいました」と感動した菊池。この日はともに185cmを越える武南の大型CBコンビを中央から引っ張り出すなど、FW星子直哉とともに献身的に動き回って揺さぶっていたが、決めるところで決めて10番はエースの役割を果たした。

 チームメートの期待にしっかりと応える活躍。ゲーム主将のCB小畠俊貴も「県で一番のFW。インターハイのときも大事なところで点取ってくれる」とエースを絶賛していた。次の活躍の舞台は全国。夏の全国総体では無得点で初戦敗退(2-3初芝橋本)しているだけに菊池は「スタートラインに立っただけ。見返したいという思いが強い」。埼玉を代表するストライカーが次こそ全国で本領を発揮する。

(取材・文 吉田太郎)

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