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[選手権予選]流通経済大柏、渋谷幕張の追撃かわして決勝へ:千葉

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[11.20 第90回全国高校選手権千葉県大会準決勝 渋谷幕張1-2流通経済大柏 フクアリ]

 第90回全国高校サッカー選手権千葉県大会準決勝が20日、フクダ電子アリーナで開催され、第2試合では今夏の全国高校総体4強で2連覇を狙う流通経済大柏と渋谷幕張が激突。流経大柏がMF古波津辰希(3年)の決勝ゴールによって2-1で勝ち、市立船橋と戦う決勝(26日、フクアリ)へ進出した。

 流経大柏が連覇へ王手を懸けた。11年ぶりの全国進出を目指す渋谷幕張との一戦。全国高校総体得点王のFW田上大地主将(3年)をトップ下、古波津とMF小松剣士(3年)をダブルボランチに配置する4-5-1システムの流経大柏は試合開始直後の5分、いきなりリードを奪う。右サイドで粘ったMF中村優仁(3年)からのパスを受けた田上が自ら持ち込んで左足シュート。これが右ポストを叩いてゴールへと吸い込まれた。

 早くも先制点を奪われた渋谷幕張は準々決勝で1ゴールなど全3得点に絡んだFWチアゴ・ペレイラ(2年)と、186cmの農塚壮志(3年)の前線に聳え立つ2人にボールを集める。10分にはMF矢吹龍磨(3年)の右クロスからチアゴがヘディングシュート。豊富な運動量が特長のMF馬場基(3年)が前線に絡み、またロングスローから少ないチャンスをものにしようとした。

 だが注目のチアゴは流経大柏の大型CB宮本拓弥(3年)に封じられてその後はシュートまで持ち込むことができない。逆に攻守で相手を上回る流経大柏は右の中村優と左の中村慶太(3年)の両ワイドがその突破力を活かして渋谷幕張ゴールを脅かす。

 後半2分には右サイドから古波津が出した距離の長いスルーパスに中村慶が飛び込み、3分には右サイドからドリブルで仕掛けた古波津の右足シュートがゴールを捉える。そしてその直後、流経大柏は中村慶の右CKをファーサイドの古波津が高い打点のヘディングシュートでゴール左隅へ沈めて2-0とした。それでも内容が伴わず、試合を決めきることのできない流経大柏に対して渋谷幕張が追撃する。23分、SB若崎舞人(3年)の左ロングスローに1年生FW齋藤綱太が飛び込むと、競り合った流経大柏の田上が痛恨のオウンゴール。1点差とした渋谷幕張はさらに25分、カウンターからDFを振り切ったチアゴがDFを振り切って右サイドからPAへ進入すると、強烈な右足シュートを撃ち込む。

 そして試合終了間際には右クロスにMF坂巻翔大(2年)が頭で合わせ、42分には左サイド角度のない位置からチアゴの放った左足シュートがゴールをかすめる。ただ、追いつくことはできずに流経大柏が2-1で勝利。前線の核である田上が累積警告のため出場停止となる模様だが、流経大柏は総体予選で敗れている市立船橋との決勝で雪辱勝利を目指す。


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