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セットプレー3発で5連勝、名古屋が柏と勝ち点1差に迫る

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[11.26 J1第33節 名古屋3-0山形 豊田ス]

 2位名古屋グランパスがセットプレーからの3発で連覇に望みをつないだ。引き分け以下なら首位・柏の結果次第で優勝の可能性が消滅する一戦は3-0の快勝で5連勝。柏が引き分けに終わったため、勝ち点差を1に縮め、大混戦の優勝争いは12月3日の最終節までもつれ込んだ。

 圧巻の高さだ。前半7分、MF小川佳純の左CKにフリーで飛び込んだFWケネディが打点の高いヘディングシュートを叩き込む。「小川からいいボールが来て、いつもと同じようにしっかり決めることができた」。得点ランキング首位を走るケネディの今季19得点目で幸先良く先制した。

 前半39分には右後方からのMF藤本淳吾のFKにDF田中マルクス闘莉王が体を投げ出し、ヘディングで追加点。前半ロスタイムにも藤本の右FKをファーサイドの闘莉王が胸トラップから右足を振り抜き、ゴールネットに突き刺した。

 セットプレーからの3得点で3-0と突き放し、前半を折り返すと、後半は余裕の試合運びだ。後半15分、DF田中隼磨とDF阿部翔平に代えてFW金崎夢生とDF三都主アレサンドロを投入。累積警告3枚の両SBをベンチに下げ、同22分には同じく累積警告リーチのDF増川隆洋に代えてDF千代反田充をピッチに送り込んだ。

 最終節を見据えた采配で早々に交代枠を使い切る。後半は追加点こそ奪えなかったが、危なげなく逃げ切り、ホーム最終戦で13試合ぶりの完封勝利をおさめ、最終節に弾みを付けた。

 12月3日の最終節は敵地で新潟と対戦する。勝って、柏が浦和と引き分け以下なら名古屋の逆転Vが決定。得失点差で大きく上回っているため、引き分けでも柏が負けたうえで3位G大阪も引き分け以下に終われば、名古屋の連覇が決定する。

 3チームによる大混戦の優勝争い。最後に笑うのはどのチームか。ケネディは「我々の力を出し切って、必ず勝ち点3を取りたい」と意気込み、ストイコビッチ監督も「今までやってきたことを出せばいい。結果はあとから付いてくる。ベストを尽くして最後まで戦うしかない」と言い切った。まずは自分たちがしっかり勝つこと。あとは天命を待つだけだ。

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