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[MOM515]F東京U-18DF石原良将(3年)_「気持ち」のCBが大一番で2発

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ イースト
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.4 高円宮杯プレミアリーグイースト第17節 三菱養和SCユース0-3FC東京U-18 西が丘]

 全国リーグ残留へ絶対に負けられない一戦で青赤の3年生CBが心地よさそうに西が丘のピッチを駆け抜けた。それも後半だけで2度。まずは1-0の後半4分、敵陣左中間でFKを獲得したF東京U-18はMF福森健太が上げたボールにCB石原良将が反応する。守備側の選手はキッカーが蹴る瞬間、どうしてもボールウォッチャーとなってしまう。石原はその一瞬の隙を逃さずにいち早く右サイドから中央へ走り出すと、フリーでボールをコントロール。そのまま左足シュートをゴールへ流し込んだ。

 第12節の清水ユース戦、そして日本クラブユース選手権予選の横浜FMユース戦でも2ゴールを決めている石原は一度火がつくと止まらない。後半36分には同じく左中間から福森が放ったFKを、今度はファーサイドでヘディングシュート。完璧な2発に両手を広げて走り出した背番号4は「すごい気持ちよかった。(自分は)上手くないプレーヤーなんで気持ちでしか盛り上げられない」とそのゴールの喜びを全身で表現し、チームをさらに鼓舞していた。倉又寿雄監督も「石原は(セットプレーへの)入り方がいい。『自分のところに来る』と信じているから来ると思う」とボールを引き寄せる“特別な”力を説明。コンディション不良で先発落ちも経験してきたCBが大一番で得点力を爆発させた。

 「本業」の守備面でも反撃を狙う三菱養和を後半シュート2本に封じて完封勝利。「(2得点よりも)DFなんで、失点したくないという気持ちのほうが多かった」と喜んだ。これでチームは残留圏内の8位浮上。後がない試合で攻守に奮闘したCBは「Jユースも(予選で)負けてしまってチームとしては下を向く雰囲気があった。でも1か月前からみんなで(勝つために)話し合ってきた。出れない3年生もスタンドで声を出してくれている。(札幌U-18との最終戦も)後ろがゼロで抑えられたらいい」とプレミアリーグ残留の権利を守りぬくことを誓った。

(取材・文 吉田太郎)


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