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[MOM159]慶應義塾大MF日高慶太(4年)_来季山形入りMFが全国導く一撃

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.4 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ第22節 慶應義塾大1-0筑波大 駒沢]

 来季のモンテディオ山形入りが内定しているMFが慶應義塾大を9年ぶりのインカレ(全日本大学選手権)へ導いた。試合開始5分、MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)が決めたシュートが決勝点となり、慶應義塾大が筑波大に1-0で勝利。今季のリーグ戦を10勝7分5敗の3位で締めくくると、インカレ出場権を手に入れた。

「陽介がボールを持ったら、自分が空くのはいつもと同じで分かっていた」。4年間ともにプレーしてきたMF河井陽介(4年=藤枝東高)がパスを受けた瞬間にすばやく反応。右足で放ったシュートはゴールネットを揺らした。試合後、勝利の立役者となった日高は「見ている選手やずっと応援してくれていた選手に勝利を届けたかった」と笑顔で話した。

 しかし、この日の自身の出来については納得できない様子。その理由は後半36分のPK失敗が理由だ。リーグ戦では河井がキッカーを務めていたが、日高が獲得したPKを河井が蹴った際に外したことがあったため、それ以降は日高がキッカーを務めることになっていたという。そのため、この日はFW風間荘志(4年=暁星高)が獲得したPKを日高が蹴りこんだ。しかし、シュートは筑波大GKにストップされてしまった。

 前日練習でもPKを失敗していたため、嫌な予感はあったという。さらには、「リーグ戦の筑波戦では自分が決定機を外した直後に逆転されていたので、きょうのPK失敗のあとも少し焦りました」と明かす。しかし、「きょうはみんながカバーしてくれた」。苦しい状況だったが、強力な攻撃陣を擁する筑波大を完封し、チーム全員で勝ち取った勝利に胸を張った。

 全日本大学選手権では1回戦で“九州の雄”福岡大と対戦する。初戦から強豪校との試合となるが、慶應義塾大も関東地区の代表として負けるわけにはいかない。日高は「きょうのPKを決めていれば、2ケタ得点だったので……その分インカレでこの悔しさを晴らしたい」と誓っていた。

(取材・文 片岡涼)

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