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[クラブW杯]酒井が左膝を負傷も軽傷を強調。「いろんなチームと試合をしたい」と次戦出場に意欲

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[12.8 クラブW杯開幕戦 柏2-0オークランド 豊田ス]

 スタートは最高だったが、ちょっと悔しい“世界デビュー”となった。Jリーグ王者としてクラブW杯に初出場した柏レイソルのDF酒井宏樹が、左膝内側の靭帯を痛めて後半22分に途中交代した。幸い大事には至らなかったようで、酒井は「大丈夫です。(試合に勝って)気分がいいので、回復は早いと思います」と軽傷を強調。試合後は普通に歩いて会場を後にした。

 右SBで先発し、序盤から積極的なオーバーラップで攻撃を厚くした。対面には、元バルセロナのFWマネル・エクスポシートがいたが、臆することはない。守備面でも体の強さを発揮して決定的な仕事をさせなかった。アーリークロスや低くて速いクロスなど様々なパターンのキックで、相手の脅威となり続けた。さすが、ブラジル武者修業の経験があり、U-22日本代表のレギュラー、そしてA代表にも選出された“期待の星”だけはある。

 前半40分には、右CKの好機に飛び込み、ヘディングシュート。惜しくも右ポストを叩いてしまったが、酒井が大男たちに競り勝ったことで、そのこぼれ球をチームメイトがつなぎ、最終的にFW工藤壮人の2-0ゴールが生まれた。フル出場はできなかったが、期待通りのプレー内容を披露した。

 しかし、名門サントスから獲得オファーを受けた男だけに、決して満足はしていない。向上心は人一倍だ。酒井は「もっと早い時間帯に点が取りたかった。もっともっと仕掛けていかないといけない。次に繋げたいです」。後半は相手に主導権を握られる時間が増え、追加点が奪えなかっただけに課題も口にした。

「いろんなチームと試合をしたい。1試合でも多く勝ちたいです」と酒井は、11日の準々決勝で対戦する北中米カリブ海代表モンテレイ(メキシコ)の撃破も思い描いた。怪我の状態が心配されるが、大丈夫という本人の言葉を信じたい。早期に回復させ、モンテレイ戦で再び大暴れしたいところだ。

(取材・文 近藤安弘)

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