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[クラブW杯]バルサが世界最強を証明!!メッシ2発などでサントスに4-0完勝

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[12.18 クラブW杯決勝 サントス0-4バルセロナ 横浜]

 文句なしの世界一だ! クラブW杯決勝が18日、横浜国際総合競技場で行われ、南米代表のサントス(ブラジル)と欧州代表のバルセロナ(スペイン)が激突。バルセロナがFWメッシの2得点などで4-0と快勝し、世界の頂点に立った。前半17分、メッシのゴールで先制すると、同24分にMFシャビ、同45分にMFセスクが追加点。後半37分にはメッシがこの日2点目となるゴールでダメを押した。バルセロナは初優勝した09年大会以来、2年ぶり2度目のクラブW杯制覇。名実ともに世界最強クラブであることを証明した。

 サントスは準決勝・柏戦(3-1)と同じように4-2-3-1のシステムを採用したが、MFエラーノが先発から外れ、左SBのレオが今大会初先発。柏戦に左SBで先発したドゥルヴァウはCBに入り、CBだったブルーノ・ロドリゴが右SBに回った。柏戦で右SBだったダニーロが中盤の右サイドにポジションを上げ、攻撃陣はトップ下にガンソ、1トップにボルジェス、注目のネイマールは左サイドを中心に自由に動いた。
 バルセロナは準決勝・アルサッド戦から先発5人を入れ替え、ベストメンバーで臨んだ。システムは3-5-2で、GKバルデス、3バックは右からプジョルジェラール・ピケアビダル。中盤はブスケツをアンカーにシャビとイニエスタが前めに位置し、右サイドにダニエウ・アウベス、左サイドにチアゴ・アルカンタラが入り、前線にメッシとセスクが残った。
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 試合は戦前の予想どおり、バルセロナがボールポゼッションを高め、ゲームを支配した。サントスは粘り強く耐えてカウンターで勝機をうかがうが、なかなかゴール前までボールを運ぶことができない。前半8分、カウンターからボルジェス、ガンソとつないでネイマールにボールが渡るが、DFにつぶされ、シュートを打つことはできなかった。

 徐々にサントスを追い詰めていくバルセロナは前半13分、右サイドからドリブルで切れ込んだメッシが左足でシュート。GKが弾いたところにチアゴが詰めたが、シュートはまたもGKのセーブに阻まれる。ゴールまであと一歩のところまで迫ると、前半17分、個人技とパスサッカーが融合した鮮やかな先制点が生まれた。

 低い位置でボールを持ったメッシがセスクにはたき、一気に前線に駆け上がる。セスクはワンタッチで横に流すと、わずかにずれたパスをシャビが右足アウトサイドでトラップ。すかさず絶妙なスルーパスをメッシに通した。一瞬のスピードでDFの前に体を入れ、PA内に進入したメッシは右足、左足と2トラップから前に出てきたGKをあざ笑う左足チップキック。GKの頭上を越えたボールに対し、DFロドリゴが必死にカバーに入るが、クリアはわずかに及ばず、ゴールネットが揺れる。メッシの華麗なループシュートでバルセロナが先制に成功した。

 バルセロナは攻撃の手を緩めない。前半24分、右サイドを駆け上がったダニエウ・アウベスがゴール前に折り返すと、DFドゥルヴァウに当たってこぼれたボールをシャビが拾い、PA内中央から右足でフィニッシュ。あっという間に2点のリードを奪った。

 前半29分のセスクのシュートはポストを叩くが、圧倒的なボールポゼッションで面白いようにパスをつなぐバルセロナの攻勢が続く。サントスは前半31分、ダニーロに代えてMFエラーノを投入し、何とか流れを変えようとするが、一方的な試合展開が続いた。

 すると前半終了間際の45分、ダイアゴナルな動きでPA内に走り込んだメッシがDFに囲まれながら右サイドをオーバーラップしてきたダニエウ・アウベスにヒールパス。アウベスのクロスはGKの手に当たってこぼれ、チアゴがダイビングヘッドで狙うと、GKが弾いたボールをセスクが押し込み、3-0とリードを広げた。

 前半のボール支配率はバルセロナが74%、サントスは26%。シュート数も9本対2本という“ワンサイドゲーム”となり、後半に折り返した。

 サントスは後半2分、カウンターからボルジェスの右クロスに飛び込んだネイマールが頭で合わせる。ヘディングシュートは大きくゴール上に外れたが、ネイマールにようやく初シュートが生まれた。

 一矢報いたいサントスだが、バルセロナの優勢は変わらない。後半7分にはハーフウェーライン手前でボールを持ったメッシが一気にドリブルで駆け上がり、次々とDFをかわして決定機を演出。同9分にはスルーパスに自ら反応し、フィニッシュにつなげたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。

 バルセロナは後半11分、ピケに代えてMFマスチェラーノを投入し、最初のカードを切る。マスチェラーノはそのまま3バックの中央に入った。後半12分にはネイマールがスルーパスに抜け出し、GKと1対1の絶好機を迎えるが、GKバルデスが足でセーブ。3点リードにも集中を切らすことなく、サントスの反撃を跳ね返した。

 その後もじっくりとパスをつなぎながらチャンスをうかがい、時間を消化していくバルセロナが危なげなく試合を進める。そして後半37分、やはりこの男が圧巻のゴールショーを締めくくった。オーバーラップしてきたダニエウ・アウベスからのラストパスに反応したメッシがPA内に進入。前に出てきたGKを絶妙なボールタッチでかわすと、左足で無人のゴールに流し込んだ。

 メッシの2得点目で4-0と試合を決定付けたバルセロナ。最後まで相手に突け入る隙を与えない完勝で、自分たちが世界最強であることを世界中にまざまざと見せ付けた。なお、大会MVPにはメッシが選ばれた。

(取材・文 西山紘平)

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