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[MOM171]明治大DF丸山祐市(4年)_祈りを込めたボールで決めた!!有言実行の直接FK

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.23 全日本大学選手権準々決勝 仙台大0-3(延長)明治大 足利]

 スコアレスで迎えた延長前半8分だった。PA外右45度の位置で獲得したFK。強い逆風のなか、U-22日本代表DF丸山祐市(4年=國學院久我山高)の左足から放たれたボールは、鮮やかにゴールネットへ吸い込まれた。待望の先制点が明治大に舞い込んだ。

 蹴る直前にはボールを手に珍しく祈る姿をみせた。「あれはここで決めないと負けるぞと、自分にプレッシャーをかけました」と丸山は言う。開幕前から今大会の目標について「セットプレーで取りたい」と話していたDFの有言実行弾となった。

 さらに、この日は果敢な守備で勝利に貢献。大きな声でコーチングをすると、ピンチの場面では身体を張って、相手の攻撃をシャットアウトした。「1点勝負になると思っていたので、必然的にああなったんだと思う」。以前は古傷を抱える左膝をかばうようなプレーもあったが、この日は果敢な攻めの守備をみせていた。

 試合後には、スタンドのチームメイトからの“要望”に応えて、来季加入が内定しているFC東京の『シャー』を披露。いつもはクールな丸山の意外な姿。「本当はああいうのはやらないキャラなんですけど、やることでチームが一丸となったりするし、F東でやる時が来るかもしれないので」とハニかんだ。

 準決勝では、同じく関東リーグの慶應義塾大と対戦する。「自分たちのサッカーをやって。仙台大、近畿大の思いも込めて戦いたい。まずは失点しなければ負けないので、守備でゼロに抑えたい。FKでもチャンスがあれば」とキッパリ。U-22代表DFが攻守に渡り、チームを牽引し、2年ぶりの日本一へ導いていく。

(取材・文 片岡涼)
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