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守護神・キムが奮闘、C大阪が2戦連続のPK戦制す!!6年ぶりのベスト4入り

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[12.24 天皇杯準々決勝 C大阪2-2(PK6-5)清水 長居]

  第91回天皇杯全日本サッカー選手権は24日、各地で準々決勝の4試合を行った。セレッソ大阪清水エスパルスに2-2でもつれ込んだ延長戦の末に、PK6-5で勝った。4回戦の仙台戦(1-1・PK4-2)に続き、2戦連続のPK戦で勝利を手にすると、05年度大会以来、6年ぶりの4強進出を果たした。

 前半11分、左サイドからのパスを受けたMFキム・ボギョンがミドルシュートを決め、C大阪が先制に成功。しかし、前半22分に清水が早くも同点に追いついた。FW大前元紀のドリブル突破から、最後はPA内のFW高原直泰がシュート。これが相手のハンドを誘発し、PKを獲得した。キッカーは、前半19分に左足もも裏を痛めて、負傷交代していたMFフレドリック・ユングベリに代わって、出場していたMF小野伸二。冷静に決めて、試合は振り出しに戻った。

 その後も一進一退の攻防が続く。1-1のままスコアは動かずに、試合は15分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。すると延長開始わずか3分、MF村田和哉のパスを中央で受けた日本代表MF清武弘嗣がPA内に切れ込み、シュート。2度目のリードとなるゴールを決めた。

 このまま逃げ切りたいC大阪だったが、清水も粘り強くゴールをめざす。すると延長前半終了間際の14分だった。先発復帰したDF太田宏介のパスを受けたFW高木俊幸がミドルシュート。ゴール右隅に突き刺し、2-2に追いついた。結局延長戦でも決着はつかず、試合はPK戦へ。

 先攻のC大阪は、一人目の清武が冷静に決めると、4人目まで全員が成功。対する清水は3人目までは成功していたものの、4人目のDF岩下敬輔がゴール右へ蹴り込んだボールは、GKキム・ジンヒョンに止められた。ここで決め、清水の最終キッカーにプレッシャーをかけたいC大阪。しかし、FW播戸竜二のシュートはクロスバーを叩いた。その後は互いに決め、迎えた7人目。先攻・C大阪のFW小松塁は冷静に決めたが、後攻・清水のGK山本海人のシュートは外れた。この瞬間にC大阪の勝利が決定し、05年度大会以来のベスト4進出を手にした。

 守護神・キムは「前の試合で、プロで初めてPKで勝って、いい経験をして今日も自信を持ってできた。絶対負けないよう、勝つと思ってやって、勝ちました」と仙台戦に続くPK戦での勝利を喜んだ。また次戦へ向けては、「次はPK戦まで行かず、前後半で終わりたい」と意気込んだ。今季限りでの退任が決まっているレヴィー・クルピ監督の花道をつくるためにも、29日に行われる準決勝でF東京を倒し、03年度大会以来となる決勝進出を果たしたい。


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