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横浜FMがPK戦制し3大会ぶり4強へ、名古屋は無冠に終わる

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[12.24 天皇杯準々決勝 名古屋0-0(PK3-4)横浜FM 瑞穂陸]

 第91回天皇杯全日本サッカー選手権は24日、各地で準々決勝の4試合を行い、横浜F・マリノス名古屋グランパスをPK戦の末に下し、3大会ぶりの準決勝進出を決めた。29日の準決勝では京都と対戦する。昨季J1王者の名古屋は今季を無冠で終えることとなった。

「プロになって初めてのPK戦だった」というGK飯倉大樹のビッグセーブが4強への切符をもたらした。0-0のまま突入したPK戦。先攻の名古屋、後攻の横浜FMともに3人目まで成功して迎えた4人目。MF吉村圭司のキックを飯倉がストップすると、横浜FMの4人目、DF金井貢史は落ち着いて決め、リードを奪う。最後は名古屋の5人目を務めたMFダニルソンがゴール右に外し、PK4-3で横浜FMが競り勝った。

「4本目ぐらいから自分のペースでできたと思う。5本目もシュートが枠に来ていたら、たぶん触ることができたかなと。予想通りだった」。ヒーローとなった守護神は「最初から構えちゃうとゴールが大きく見えてしまうから、相手が蹴る瞬間まで構えるのを待った。そういったちょっとした駆け引きができた。PKは嫌いじゃないし、本当に楽しくできた」と笑みをこぼした。

 名古屋は今季得点王のFWケネディが腰椎椎間板障害のため帰国し、右膝内側側副靭帯損傷のDF田中マルクス闘莉王もブラジルに戻った。攻守の要の2人を欠き、DF阿部翔平、DF田中隼磨という両SBも欠場。MF磯村亮太が右SBで先発するなど苦しい台所事情に加え、PK戦までもつれ込んだ柏との4回戦から中2日という過密日程も影響した。

 横浜FMの木村和司監督は「相手は永井(謙佑)を最初から出さなければいけなかったのがポイントだった。後半に出されるときついなと思っていたが、そのへんは栗原(勇蔵)と中澤(佑二)が“スピード違反”をよく取り締まってくれた」と指摘。「ワシにとっても初めてのPK戦だったが、チームが一つになれるというのはいいものだ。また切り替えて、優勝するという気持ちで次の試合にも臨みたい」と、中4日で迎える京都との準決勝へ気持ちを切り替えていた。


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