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[MOM524]浦和東FW菊池将太(3年)_エースが今大会ハット第1号

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 浦和東5-0那覇西 埼玉]

 浦和東のナンバー10が今大会のハットトリック達成第1号となった。浦和東(埼玉)のエースFW菊池将太(3年)は県大会決勝で2ゴールを記録してチームを全国へ導いた存在。だが、この日は前半16分に自らPKを獲得しながら右足シュートを那覇西GK稲福千秋(3年)にストップされて失敗。その後本来のパフォーマンスができないまま前半を終えてしまう。野崎正治監督は「菊池はPKを外したのを見たことがなかった。ハーフタイムも暗かった。声をかける状況じゃなかった」と振り返る。

 ただ、後半開始直後にMF鄒龍輝(3年)が決めた先制ゴールで立ち直ったストライカーはこの後爆発する。後半21分、FW星子直哉(3年)の右クロスに対して落下点に入っていたGK、DFの前に飛び込んだ背番号10は打点の高いヘッドで選手権初ゴールを決めると、3-0の28分にはCB小畠俊貴(3年)の縦パスに反応。DFを外して右足シュートを冷静にゴール左上へ決めて見せた。そして32分にはGKからDFへ出されたパスをインターセプト。そのままPAへ侵入した菊池は左足でこの日3点目のゴールを突き刺した。

 DFの上から打ち込んだヘディングシュートなど身体能力が高く、ポストプレーなどの技術も正確。勝敗の行方がほぼ決まってからの2ゴールもあったが、PA付近で見せる怖さは全国舞台でも実証した。自分自身、そして浦和東の知名度を全国で上げたいという思いがある。「注目されている選手の中に自分が入っていないのは悔しい。心の中の叫びはある。チームも全国では名が知れていない。このチーム(浦和東)の、こういう選手(自分自身)がいるということを知ってほしい」。

 ライバル視しているのは今大会で最も注目されているFW白崎凌兵(山梨学院)だ。「まだまだ全然ヘタクソでかなわないですけど、負けず嫌いなんで。謙虚にやっていきたい」。全国舞台での3ゴールで注目度を高めた菊池。浦和東躍進のカギを握るストライカーは、自身のゴールで浦和東と自分の名を全国へアピールする。

[写真]浦和東・菊池が3ゴールの大爆発

(取材・文 吉田太郎)

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