beacon

[MOM549]青森山田FW林雄紀(2年)_「イメージはあった」反転シュートで土佐の堅守を打ち破る

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 青森山田3-0土佐 埼玉]

 粘り強いディフェンスを見せる土佐(高知)の砦を切り崩してみせた。立ち上がりから試合の主導権を握った青森山田(青森)はPKで1点のリードを奪ったものの、なかなか追加点を奪えなかった。そんななか、FW林雄紀(2年)が個人技でゴールを奪って勝利を決定づけた。

 穴がないならこじ開けるまで。後半8分、ゴール前はいつものように土佐が守りを固めていたが、林はDFを背負いながらMF石井大樹(3年)からパスを受けると、「最初に大樹さんに入った時に要求していたので、もらって振り向いてシュートのイメージはあった」と鋭いターンで体ひとつ前に飛び出し、豪快にニアの頭上をぶち抜いた。

 全てが狙い通りだった。「練習から意識してやっているし、得意なプレーのひとつ。反転してニアが空いていたから、高いところを狙った。ファーは切られていたので高いシュートなら入るなと」。

 ポストプレーでも起点を作り、質の高いプレーでゴールも奪ってみせたが、コンディションは決して良くなかった。「5日前くらいに腸炎にかかって、昨日練習に復帰したばかり」とここ数日は体調不良に苦しみ、「体がうまく動かなかった。まだ感覚が鈍い」と100パーセントの状態ではないと表情を曇らせた。

 体調は万全でなくとも、気力はみなぎっている。21日にはチームメートとともにバリカンで頭を刈り、「全国優勝を狙おうと意思統一した」と気合いを入れた。悲願の全国制覇のため、林はこれからも貪欲にゴールを狙い続ける。

(取材・文 神谷正明)

[写真]青森山田9番、FW林雄紀(2年
)
(写真『高校サッカー年鑑』)

▼関連リンク
【特設】高校選手権2011

TOP