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[MOM550]市立西宮MF後藤寛太(3年)_C大阪練習参加のエースがV候補沈める

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 市立西宮3-2山梨学院 西が丘]

「点を取るとは思っていたけれど2点は出来すぎ。(彼は県大会で)優勝してから点を取れなくて。でもセレッソに練習参加させてもらって緩急をつけられるようになった」。大路照彦監督もその仕事ぶりを喜んでいたが、エースMF後藤寛太(3年)の2発が市立西宮の“ジャイアントキリング”を完結させた。まずは1-1の後半10分、後藤は左サイドでボールをはたいたFW指田真宏(3年)とスイッチするように中央を駆け上がると右サイドのMF新井友博(3年)に展開。ダイレクトの折り返しをポッカリと空いた中央で受けると右足ダイレクトでゴール中央へと流し込んだ。

 さらに後半37分、自陣からのカウンターで指田からのパスを左中間で受けると、「絶対に抜けると思った」とDFとのスピード勝負を制してPAへ侵入。GKとの1対1から左足シュートを放つとゴール右ポストを叩いたボールは内側に跳ね返り、ゴールラインを越えた。「シュート下手やから今も悩んでいる」と笑わせた背番号10だが、この日放った2本のシュートが2ゴールとなりチームを全国16強へと導いた。

 12月上旬に練習参加したC大阪では「ドリブル、シュートをやりきる。特長を出すのがプロ」と自分の武器を出し切る姿勢、プレーを学んだ。早速自分の武器でやり切って結果を出したエース。「プロになりたい」という希望を叶えることは難しいことを理解しているが、大仕事をしてのけた選手権で今後も出来る限りのアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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