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[MOM569]東海大浦安MF鈴木大輝(2年)_「常にチームの中心に」誓う司令塔

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.4 千葉県高校新人大会Bブロック決勝 東海大浦安1-0(延長)若松 八幡球]

「常にチームの中心にいて上へ上げていきたい」。東海大浦安の攻守を中盤でコントロールするMF鈴木大輝(2年)は接戦をものにした決勝の後、さらなるレベルアップを誓っていた。この日の前半は自陣から徹底してビルドアップするチームの攻撃に何度も絡むと、ダイレクトでボールをはたき、プレッシャーのかかる場面でも得意のドリブルで相手を振り払って前進。周囲との違いを示していたが、攻撃のリズムが崩れると「イライラしてしまった」と反省したように周囲を活かせず、劣勢となる時間帯を招いてしまう。それでも東海大浦安の鈴木芳正監督が「普段はおとなしいけれどハードワークをするし、彼がディフェンスもオフェンスでも軸になる」と信頼する鈴木は相手ボールに再三絡んで貢献するなど、勝利の立て役者のひとりとなった。

 昨年からレギュラーを務める期待のゲームメーカーは「誰から見てもチームの中心だと分かるようにアピールしていく」、そして「全国に出場する」と個人、チームとしての目標を掲げた。昨年も新人戦を制している東海大浦安だが、関東大会予選はベスト8。総体、選手権予選は16強を前に敗退している。個よりもチーム力で勝負すると言う今年だが、上位進出のためには「やりがいがある」と意気込む彼の活躍が不可欠なものとなりそうだ。

 鈴木の背番号はフッチSCに所属していた中学時代からこだわる「4」。高校選手権優秀選手にも選出された新井一耀(清水商3年)の背番号を受け継ぎ、高校でも自分の番号にしてきた。“千葉のタイガー軍団”の柱はその「4」をどんな試合でも周囲に印象付けるつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)

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