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[MOM570]三菱養和SCユースMF清水貴明(2年)_“街クラブの雄”の新10番が先制FK!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.5 東京都クラブユース(U-17)選手権 F東京U-18 1-2三菱養和SCユース 武蔵野苑多目的G]

 期待の新エースが3年ぶりとなるFC東京U-18撃破の立て役者となった。三菱養和SCユースのMF清水貴明(2年)は昨年から主力のひとりとして起用されてきたボランチ。今年から10番を背負うMFは「昨年のエフトウ(F東京)戦は気持ちの入ったプレーができなかった。きょうは気持ちの入ったプレーがしたかったし、それができてよかった」と笑顔で勝利を振り返っていたが、10番はプレーでも闘志の面でもチームを力強く引っ張っていた。

 足元の高い技術を活かし、相手のプレッシャーに対して臆することなくボールをキープ。そしてその正確なキックがチームに2ゴールをもたらす。まずは前半12分、左中間で得たFKからニアサイドを狙って直接右足で蹴り込むと、DFに当たったボールはGKの逆を突いてゴールへと吸い込まれた。値千金の先制ゴールでチームメートからもみくちゃにされたMFは、さらに同23分にも右FKからゴールをお膳立て。後半はカウンターの起点となって相手ゴールへ迫り、30m強の超ロングシュートや強烈な左足ミドルを枠に飛ばして存在感を示した。懸念の体力面も振り絞って90分間プレーし、勝利に貢献。強豪を撃破した試合後は「前を向いて上手くプレーできた。ボールを失わずに簡単にプレーできた」と手ごたえを口にしていた。

 生方修司監督が「左右両方ミドルを持っているし、(エースとして)期待している」と話す新10番は「昨年は監督に出してもらっていたけれど、結果が出なくてチームの力になれなかった。もっと力を出していきたい」と最終学年となる12年シーズンへ意気込む。中盤から前を向いた時の仕掛けと展開力、ミドルシュートが武器。三菱養和からは昨年がMF田鍋陵太(→名古屋)、一昨年はMF田中輝希(→名古屋)、そしてその前年はMF加藤大(→新潟→愛媛)と続けてJリーガーを輩出している。身体が小さく、体力面も向上の余地はまだまだあるが、新エースの目標もプロ。それだけに「大学を経由しても最終的にはプロになりたい。地道に日々の練習を大事にしていく。日々の練習に集中して妥協しないで100%やっていくこと」と誓っていた。

[写真]前半12分、先制ゴールを喜ぶ三菱養和SCユースの清水

(取材・文 吉田太郎)

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