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[MOM572]浦和西MF山崎勇輔(2年)_「埼玉一」誓う古豪の10番

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.11 埼玉高校新人大会準決勝 本庄一1-2浦和西 西武台第2G]

 古豪の10番がチームを25年ぶりの決勝へ導いた。全国高校選手権で優勝した歴史を持つ浦和西のMF山崎勇輔(2年)は先制ゴールとチームを落ち着かせるテクニックで準決勝突破に貢献。「ボールを取られる回数が多かった」と反省していたが、それでも勝利に欠かせないキーマンだった。

 前半は本庄一に圧倒的にボールをキープされる中、周囲と上手く連係することができず、自分自身の良さを出すことができなかった。それでも「攻めなきゃ勝てない」とトップ下からFWに近い位置へと移行して攻撃姿勢を強めると後半9分、MF河住祥旗(2年)の右CKをニアサイドでヘディングシュート。値千金の一撃をゴールへと突き刺して波に乗った。

 13分にはPAへのスルーパスで追加点の起点に。「前線がどう動くのか見ることと、足元で受けるのが得意」というMFはその後もプレッシャーの中で難なくボールをキープし、反撃しようとする相手の攻勢を食い止める。押し込まれているときは自陣でボールを守り、チャンスと見るやPAまで駆け上がってクロスバー直撃の右足シュートを放つなど、相手にとって“厄介な”存在であり続けた。

 昨春には埼玉県高体連選抜として韓国遠征に参加。「全てが強かった」という韓国人選手相手に技を磨いた。昨年は結果に結びつけることができなかったが、今年は25年ぶりとなる新人戦決勝進出。「目標は埼玉県で一番になること。チームが勝てばボクはそれでいい」とフォア・ザ・チームを強調する山崎が西武台との決勝でも「ボクが攻撃の起点になる」という誓い通りに存在感を示して、目標の埼玉一を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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