TOP
>
NEWS
>
日本代表
>
記事詳細

前田先制、藤本&槙野が代表初ゴール!!ザックジャパンが2012年3発発進

[2.24 キリンチャレンジ杯日本3-1アイスランド長居]

　日本代表は24日、キリンチャレンジ杯でアイスランド代表と対戦し、3-1で快勝した。日本は前半2分、FW前田遼一(磐田)の国際Aマッチ2試合ぶり7得点目で先制すると、後半8分にFW藤本淳吾(名古屋)、同34分にDF槙野智章(浦和)がともに国際Aマッチ初ゴールとなる追加点。後半ロスタイムにPKで1点を返されたが、国内組で臨んだ2012年初陣を勝利で飾った。チームはいったん解散。明日25日に海外組を含めた日本代表メンバーがあらためて発表され、W杯アジア3次予選最終戦のウズベキスタン戦(29日、豊田ス)に向け、27日から合宿を再開する。

　日本は4-2-3-1のシステムを採用。ダブルボランチの一角でMF増田誓志が先発デビューを飾った。2列目左サイドで先発したFW大久保嘉人は10年6月29日の南アフリカW杯・パラグアイ戦以来、約1年8か月ぶりの代表戦出場。トップ下ではMF柏木陽介が昨年9月2日の北朝鮮戦(1-0)以来、6試合ぶりに先発した。
[スタメン&布陣はコチラ]

　電光石火のゴールで幸先よくリードを奪った。立ち上がり早々の前半2分、左サイドでボールを持った大久保の外側を槙野がオーバーラップ。自らドリブルで仕掛け、2度の切り返しからクロスを上げると、フリーになった前田がヘディングでゴール左にねじ込んだ。

　先制後もDF駒野友一、槙野の両SBが積極的に攻撃参加し、サイドで数的優位をつくってアイスランドを押し込む。前半18分にはハーフウェーライン付近で仕掛けた大久保がボールを失い、カウンターでピンチを招くシーンもあったが、MFスマウラソンのミドルシュートはゴール上へ。日本は柏木がキッカーを務めるセットプレーからも再三、チャンスをつくったが、なかなか追加点を奪えなかった。

　前半25分、MF遠藤保仁のロングフィードを前田が落とし、柏木が左足ミドルを放つもDFが体を張ってブロック。同33分には右サイドから中に切れ込んだ藤本がPA外から左足で狙ったが、GKのセーブに阻まれた。同36分にも駒野のオーバーラップから決定機をつくるが、折り返しに合わせた藤本の左足シュートはゴール左に外れ、前半は1得点のみに終わった。

　日本は後半開始から柏木に代えてMF中村憲剛、大久保に代えてFW田中順也を投入。そのまま中村がトップ下、田中が左サイドに入り、田中はA代表デビューとなった。

　すると、交代出場の2人がいきなり仕事をする。後半8分、田中から横パスを受けた中村が一気に前線へ絶妙なスルーパス。PA内右に走り込んだ藤本は、前に出てきたGKの頭上を越す左足チップキックでゴール左へ流し込んだ。藤本の国際Aマッチ初ゴールが貴重な追加点となり、2-0とリードを広げた。

　直後の後半9分にも藤本の右クロスを田中が胸トラップ。右足で狙ったが、DFに寄せられ、シュートはゴール左に外れた。同16分、増田のミドルシュートもゴール上へ。さらなる追加点を狙う日本は後半19分、藤本と駒野を下げ、FW石川直宏とDF伊野波雅彦をピッチに送り込んだ。

　伊野波は右SB、10年4月7日のセルビア戦(0-3)以来の代表戦となった石川は2列目の右サイドに入る。2点ビハインドとなったアイスランドも高さとパワーを前面に押し出し、反撃を狙うが、後半21分のセットプレーのピンチはGK西川周作が身を挺して弾くなど、日本守備陣も体を張ったディフェンスで対抗。後半31分にはDF栗原勇蔵に代えてA代表デビューとなるDF近藤直也を投入した。

　3点目はセットプレーから生まれた。後半34分、右45度からのFKのチャンス。中村のクロスにゴール正面の槙野が右足ジャンピングボレーを狙うが、シュートは当たらず、ボールがこぼれる。すると、ピッチに倒れ込んでいた槙野がすかさず右足を振り、泥臭くゴール左に押し込んだ。待望の代表初ゴールに喜びを爆発させる槙野。3-0と突き放し、試合を決定づけた。

　日本は後半37分、最後の交代枠を使い、DF今野泰幸に代えてDF森脇良太を投入。4バックは右から森脇、近藤、伊野波、槙野となった。そのまま完封勝利を飾りたい日本だったが、後半ロスタイムに槙野がPA内でファウルを犯し、PKを献上。これをFWスマウラソンに決められ、3-1で試合終了となった。

(取材・文　西山紘平)

関連記事