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[Y☆voice141]神戸U-18DF岩波拓也「完璧に近いところを目指してやっていかないといけない」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第141回目はヴィッセル神戸U-18のU-19日本代表候補DF岩波拓也選手(2年)です。

 昨年のU-17W杯で日本を8強へ導いたCBは今年のユース年代を代表するDF。186cmの長身と強さを活かした競り合い、カバーリングに加え、高精度の右足から左右へ速く、正確に蹴り分けるキックにも特に注目が集まる。U-18Jリーグ選抜の一員として日本高校選抜と戦ったFUJI XEROX SUPER CUP2012 NEXT GENERATION MATCH後に感じた課題と目標とは(取材日:3月3日)

「前半、ボクたちが押していて、高校選抜がそれに我慢する形だったけど、向こうも凄く勢いあったし、特徴のある選手がいた。(0-0で)互角という展開になったんですけど、(後半)凄く1点欲しい時間にボクが点取れて、みんなが楽になってよかった。流れも良くなったのでよかった」

―4人のバックは危なげなかった
「何回か一緒にプレーしたことがあったし、ニッキ(・ハーフナー)とは1回もプレーしたことがなかったですけど、見ただけで特長も分かるし、お互いが特長を出し合っ、短所を消しあってできた。俺らがスピードない分、SBがカバーしてくれたりとか、SBの高さがない分、オレらがカバーしたりできたと思います」

―高校勢には負けられない気持ちがあったと思うが
「自分達は毎日、練習をしっかり、Jリーグという環境のいい中でやっている。高校選抜は選手権で輝いた選手が多かったですけれど、ボク達はJリーグの下の組織である以上、しっかりと勝たないといけない。トップチーム上がることを目指した選手が集まってきたので、本当に勝てて良かった」

―(頭で決めた)先制ゴールについては
「(ショートコーナーから)クイックしたときに相手がマークをつけていない状況だったので、走り込んでニアで流し込んだ。GKが出てくるかと思ったんですけど、先に触れてよかったです」

―フィードの部分だったり、特長を出していたが
「前半、結構出せていたけれど、自分が普段しないミスもあった。こういう舞台で全て完璧にはできないですけど、完璧に近いところを目指してやっていかないといけない。課題とかも見つかってよかった」

―課題とは?
「きのう集まって、きょう試合というところがあったんですけど、やっぱり連係とかは代表チームに入ったら短い期間でやらないといけない。言い訳にならないと思うので、もう少し自分がリーダーシップを持ってやらないといけない。守備とかバラバラになる時間帯もあったので、自分がやっていかないといけない」

―トップチームでのキャンプで感じたことは
「キャンプ前とか自分は何もできなくてトップチーム凄く厳しいなと思っていたんですけど、トップチームでいろいろな選手にいろいろなことを教えてもらって、それをたくさん吸収することができた。キャンプの途中から自分のプレーを出せるようになって、監督に使ってもらえるようになった。ユースのトップでやることも凄く大事なことだと思うんですけど、トップチームの中でいろいろなことを吸収できているんで、凄くありがたいというか、上手くなるチャンスなんで、毎日毎日課題を探しながらやっている。凄く充実しています」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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