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鳥栖J1初ゴールも、磐田が逆転勝ち!決勝FKの駒野「自分を信じて蹴りました」

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[3.17 J1第2節 磐田2-1鳥栖 ヤマハ]

 ジュビロ磐田がMF山田大記とDF駒野友一のゴールによってサガン鳥栖に2-1で逆転勝ち。鳥栖は前半17分に昨年のJ2得点王・FW豊田陽平がクラブのJ1初ゴールを決めたものの、逆転で敗れてJ1初黒星を喫した。
 
 先制したのはJ1で初めてとなるアウェー戦を戦った鳥栖だった。前半17分、中盤でルーズボールの攻防戦を制したMF金民友が中央突破。そして出されたスルーパスを、磐田DFチョ・ビョングクの背後へ飛び出した豊田がGKとの1対1から左足で先制ゴールを押し込んだ。前半唯一のシュートがクラブのJ1初ゴール。C大阪との開幕戦をスコアレスドローに持ち込んだチームは同じ先発メンバーで戦ったこの日もJ1の先輩チーム相手に対等な試合を演じて見せる。

 だが磐田はゲームキャプテンが同点ゴールを決める。27分、MF菅沼実が左コーナー付近からクロスボール。DFのクリアボールを山田が右足ダイレクトで叩くと、DFの足に当たってコースの変わった一撃は逆を突かれたGKの指先をゆっくりと抜けてゴールラインを越えた。

 同点ゴールはやや幸運な形だったが、勝ち越しゴールはスーパーゴールだった。33分、磐田は1トップのFW前田遼一がゴール正面、ゴールまで約30mの位置でFKを獲得。キッカーの駒野が右足を振りぬくと、シュートは緩やかな弧を描いてゴール右隅へ吸い込まれた。チームメートの輪に吸い込まれた背番号5は珍しく喜びを爆発。ベンチへ向けて走り出すと今度はサブ組の仲間たちに祝福されていた。殊勲の駒野はヒーローインタビューで「狙える距離だったので、自分を信じて蹴りました」。今オフのベルギー移籍は破談。欧州挑戦の夢を封印して戦う駒野がチームに勝ち点3をもたらした。

 後半、セカンドボールを奪ってから縦に速い攻撃を繰り出した鳥栖は9分にMF藤田直之が直接FKでゴールを狙い、18分にはMF水沼宏太が右足ミドル。23分には水沼の右クロスから豊田がヘディングシュートへ持ち込んだ。だが、シュート4本に終わり1-2で敗戦。試合後インタビューで「J1での初ゴールということでそれは選手たちにはおめでとうと言ってあげたい」と語った尹晶煥監督も「最後決めきるチームにならないといけない。突き詰めてやっていきたい」と誓っていた。

 一方、磐田の森下仁志監督はこれが監督としてのJ1初勝利。「相手の徹底した高さによく踏ん張ったと思います。強い頃の歴史から学んで、一歩でも、二歩でも、三歩でも近づきたいと思います。これからハードに練習してやりこんできたいと思います」と「強い磐田復活」へ意気込んでいた。

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