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[MOM581]尚志GK河内智(1年)_PK3本含むビッグセーブで勝利もたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.19 イギョラ杯予選リーグA組 尚志高1-1(PK7-6)韮崎高 東京朝鮮高G]

 チームを救うビッグセーブ連発だった。尚志のGK河内智はPK戦で相手2人目のMF小俣新弥のシュートを右へ跳んではじき出すと、続く3人目・MF佐野裕明の一撃も左へ跳んでセーブ。後半22分に同点ゴールを許した選手への“リベンジ”を果たす。そして6-6で迎えた9人目、ほぼ正面に飛んできたDF城竜樹のシュートを冷静にストップ。この日3本目のPKセーブで勝利の立て役者となった。

 178cmのGKはゴール前で自信漲るたたずまい。その守護神は抜群の反応でゴールを死守した。後半8分、11分と立て続けにゴール至近距離からシュートを放たれるなど危険な場面は何度もあったが、そのたびに驚異的なセービング。同点に追いつかれた後の後半26分にも相手のループパスによってアタッカーと1対1になりながらも、再び身体全体で止めて勝ち越しを許さなかった。

「シュートストップは自信はある。でも、その後の立ち上がりがまだまだです」と厳しい1年生GK。東京朝鮮との第2試合では再三のビッグセーブもディフェンス陣が崩壊して大量6点を失ってしまった。それでも「前半の2点でチームも一気に落ち込んでいた。それでも自分の中でテーマをもってやろうと思った。それは声で前半の初めから終わりまで意識してやりました」。まさかの6失点を経験して悔しい1日となったが、その中で自分のやるべきことは貫いた。常に課題を持って取り組む守護神はこの日学んだ悔しさも次につなげる。

(取材・文 吉田太郎)

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