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[MOM583]國學院久我山FW富樫佑太(1年)_堅守を個人で破る「イメージ通り」の一撃

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.20 イギョラ杯準決勝 東京朝鮮高1-1(PK3-5)國學院久我山 東京朝鮮高G]

「FWならばゴール。自分の良さはゴールに向かっていくところだと思う」という國學院久我山の1年生ストライカーが、ゴールでチームを救った。東京朝鮮に押し込まれる展開だったが、FW富樫佑太はサイドへ開いてのボールキープで攻撃の起点に。そして後半5分、MF平野佑一から右サイドでパスを受けると、中央へ切れ込んでから縦へ仕掛けて右足を振りぬく。球際に激しい東京朝鮮を個人で突き破ったゴールに「昨日、(GKの山本)幸汰さんとあの角度からのシュート練習をしていた。イメージ通りのゴールでした」と笑顔を見せていた。

 李済華監督も認める攻撃センスの高さ。この日は指揮官が「攻撃面でよかったのはあのゴールだけ」と指摘するほど、チームの攻撃は優れたものではなかった。それでも昨年度の全国高校選手権開幕戦(対東海大五)、国立競技場でゴールを決めている富樫がゴールで流れを変えた。

 選手権を経て富樫が感じたチームの課題は「最後の最後で人が動けなかったりミスが増えた。チーム全体でつなげるところでつなげなかった。ちょっとしたところをもっと伸ばしていかないといけない」。昨年以上に技術の高い選手が揃いバルサスタイルにこだわるチームは、チャンスの数が多いだけに「確実に取れる」フィニッシャーの台頭が望まれるところ。攻撃のキーマンはゴールにこだわって「インターハイ、選手権で優勝という目標がある」という夢を実現する。

(取材・文 吉田太郎)

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