[4.1 ミズノカップIN高知決勝 香川西3-1九州国際大付 春野陸]
　
　全国レベルの強豪16チームが優勝を争った「ミズノカップU-18 IN 高知2012」の大会MVPは背番号3のCBだった。香川西のDF小田光(新3年)は「自分がなると思っていなかったのでうれしい。なんでなれたか分からないですね」と照れたが、相手がサブ組中心だったとは言え、準決勝ではC大阪U-18を完封し、九州国際大付との決勝でも再三決定的なピンチをつくられながらも、ゴール前で相手より前に足を出してクリアするなど、集中力の高いディフェンスで一度もリードを与えなかった。

　昨年はレギュラーとして全国高校総体2試合と全国高校選手権1試合を経験。総体1回戦の佐賀東戦ではセットプレーから決勝点となるヘディングシュートも決めている。身長176cmでCBとしては決して大柄ではないが、高いディフェンスラインを保ちながら背後を的確にケア。そして局面では相手に激しく身体をぶつけて相手が前に出ることを許さなかった。同じく身長170cm台ながら日本代表の最終ラインに君臨するCB今野泰幸(G大阪)に憧れる小田は「今回の優勝は手ごたえがありますね。これからの自信になっていくと思う。でもここで満足するのでなくて選手権、インターハイ、プリンスリーグで結果を残したい」。大会を主催するミズノ株式会社からスパイクが贈呈されると聞いて顔をほころばせたCBは、ミズノカップでつかんだ自信を各種大会での上位進出、優勝につなげる。
　
(取材・文　吉田太郎)

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