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[MOM594]市立船橋FW石田雅俊(2年)_王者の新エース候補“ポスト和泉”に名乗りの2発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.8 プリンスリーグ関東1部第1節 市立船橋高4-0横浜FMユース 小机]

 09年度の全日本ユース(U-18)選手権で日本一に立っている横浜FMユースの松橋力蔵監督が「きょうの22人の中で一番上手い」と賞賛するほどのプレーで新生・市立船橋に快勝をもたらした。全国高校選手権では1年生ながら準々決勝などでピッチに立ったFW石田雅俊(2年)は2得点とダメ押しゴールを演出する大活躍。選手権決勝で2得点を記録したU-19日本代表候補FW和泉竜司(現明治大)に代わる、王者の新エース候補に名乗りを挙げた。

 前半10分には敵陣でのインターセプトから左サイドを独走すると、そのままGKとの1対1を制して右足で先制ゴール。さらに43分にはMF山根一之(3年)からのスルーパスを引き出すと、PAでDF2人に追いつかれながらもタイミングのいい切り返しでかわして再び右足でゴールを破った。そして後半45分には右サイドのタッチライン際で相手2選手に距離を詰められながらも対面の選手の股間を抜くドリブルで打開すると、一気にスピードアップし、山根の2点目のゴールにつなげた。

 ゴールと突破力でもインパクトを残したストライカーは前線でのボールキープでもチームに貢献。「ドリブルしたときのコースとかスピード感は質を高くしようと意識している。個で打開できる選手になりたい。自分は得点を期待されている。今年は(市立船橋の)守備は本当に強いので1点獲ってあげたい」と語る177cmの点取り屋は、エースとして和泉を越える活躍をすることも誓った。

 選手権では同じ2年生のMF磐瀬剛が主力として活躍し、現在は日本高校選抜の一員として欧州遠征中。だからこそ「選手権出られなくてかなり悔しい。来年は出たい」と意気込む。ボールを持ったときの怖さはあるが、王者の攻撃の柱として活躍するためには周囲との連係をもっと高めたいところ。また課題の体力面を向上させ、そしてゴールでエースとしての評価を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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