beacon

[Y☆voice152]尚志FW皿良優介「最低ラインが高くなった。自分が引っ張っていくしかない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第152回目は尚志高(福島)FW皿良優介主将(3年)です。

 1月の全国高校選手権で福島県勢初の4強へ進出した尚志の新主将。全国大会でも見せた巧みなドリブルとラストパスで今年もチームを全国上位へ導くか。(取材日:3月19日)

―イギョラカップの東京朝鮮戦は厳しい試合になった(0-6敗戦)。
「リーダー意識がみんな、ない。メンバーがガラッと代わって経験値がない中で、特徴ある選手もいない。今年は習志野とかにもコテンパンにやられている。最初のうちはやれているのにそこから崩れてしまう。チャンスはあるのに点につながらない。選手権までに上げていくしかない。『インハイ取れるか分からない』と監督には言われているので。もっと頑張らないといけない」

―皿良選手自身、パスを受けて、突破もしてと役割が多い試合だった
「自分が触らないと攻撃が始まらないと言われている。去年よりボールを触りに行っているんですけど、そこから続かないです。なかなかタイミングが合わないです。昨年は(レベルの高い)周りがいて自分が生きた。その部分は去年と全く違う状態で入っているので、難しいです」

―経験者がいない分、自分がどうにかしようという気持ちが強い
「その気持ちだけです」

―今年のチームの良さは
「去年よりはパスをつなげるところ。全体的に基礎ができている。去年は一人ひとり特長があったので、それが出れば爆発的にいけた。今年は自分たちが支配する試合を目指して行っているけれど、まだまだ難しいという感じです。今、新3年生が少ないので、自分の中では周りがやりやすいようにと思ってやっているんですけど、なかなか上手くいかないです」

―全国ベスト4まで行った影響もあると思うが
「(周囲、自分たちの)最低ラインが高くなった。自分が引っ張っていくしかない。ただみんなの気持ちが本気にならないといけそうな気がしない」

―インターハイの前にプリンスリーグが開幕する
「プレミアがめっちゃ選手権で活きたので、まずはプリンス。最低ライン(優勝)を落とさないようにして、選手権までにチームを上げていきたい」

(取材・文 吉田太郎)

▽関連リンク
連載:「Youth star voice」

TOP