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[MOM182]早稲田大FW富山貴光(4年)_「目標は20得点のエースが先制FKで2戦連発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.14 関東大学1部L第2節 早稲田大3-0順天堂大 西が丘]

 結果にこだわる注目FWが2戦連発で勝利をもたらした。10年アジア大会、11年ユニバーシアード金メダルメンバーの早稲田大FW富山貴光(4年=矢板中央高)は前半23分、ゴール正面左寄りの位置からのFKで右足を振り抜く。壁の右を狙って外側から巻いたボールはゴール右隅へ吸い込まれる先制弾。エースストライカーの2試合連続先制ゴールで勢いに乗ったチームは3-0の快勝で開幕2連勝とした。

 前を向いた時の鋭い仕掛け、そして豊富なアイディアが特長。矢板中央高時代に2年連続で仙台に特別指定選手されていたように、高校時代から注目を集めてきた点取り屋だ。2年時にはリーグ戦で9得点をマークしたが、昨年は優勝争いをするチームの中で5得点。後期はわずか1得点に終わり、チームの失速を招いてしまった。それだけに「悔しい思いをした。申し訳な気持ち」。今年は迷惑をかけてしまった先輩達の気持ちも背負って戦っている。

 今シーズン、自身に科しているノルマは「20得点。そうしなければ優勝は程遠い。強いチームは前線が点を取る。だから自分がやらないといけない」。この日は相手の背後を狙う動き、前線でボールをおさめる役割でも勝利に貢献。2試合連発でヒーローとなっても「まだまだ甘い。2点、3点取っていかないと」と自分に厳しい姿勢で臨んでいるエースが、ゴールで名門をタイトルへ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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