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[Y☆voice167]東京VユースMF中島翔哉「まずはJ2で一番上手いと言われるように」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第167回目は東京ヴェルディユースのMF中島翔哉選手(3年)です。すでにトップチームに合流している注目の10番は、高校年代の全国リーグ、プレミアリーグEASTでも得点ランキングトップと活躍中。得意のドリブル、スルーパスだけでなく、得点力でもライバルたちに差をつけている逸材MFの今季の目標とは?(取材日:4月28日)

―(4月28日の)清水ユース戦はFKを含む2得点。先制FKも狙い通り?
「壁越えたら入ると思っていた。でも2試合連続でハットトリックできなくて悔しいです。できる展開でしたけど、最後の方、動けなかったです」

―今年はトップチームとのダブルヘッダーが多い
「ほぼ毎日です。毎日2部練、3部練をやっています。きょうもこの後トップの練習に行きます」

―サッカーに懸ける環境も変わった
「(サッカー漬けの毎日で)最近は鉛筆すら持っていないです(苦笑)。4月、新学期入ってから(単位制・通信制高校へ)」

―チームは前半あまり良くないように映ったが
「決めるところで決めておけば良かった。決めていれば、もっと流れはいい方向に変わったと思います。最初のチャンスとか決めるべきチャンスはあったけれどそこで決めておけば、1試合通して自分たちのペースでできたと思う。そこの1点には、もっとこだわってやっていきたいです」

―今シーズンのパフォーマンスは
「普段2部練、3部練をやっているんで、フィジカル的には厳しい。そういう部分もあって自分の納得するようなドリブルだったり、パスだったりは、シュートだったりはまだまだ全然出せていない。そこはしっかり体力面も上げてやっていきたいです」

―(プレミアリーグの)得点王は
「もちろん、狙っています」

―体力面のほかに課題にしていることは
「今まで守備とかそんなに考えてこなくて、でもトップでやらなきゃいけない状況になった。最低限のことはやらないといけない。イニエスタだって、シャビだって、守備するので、そういうところはトップの人からしっかりと学んでいきたいです」

―きょうはボランチ。常に前を向いてプレーしていた
「(監督の)冨樫さんが自由にやらせてくれているのでやりやすいです。守備もやって、攻撃でも点をとる。全部やるっていうのが目標。2試合連続で(ゴールを)取っていますけれど、これから全部取っていきたいです」

―チームの手ごたえは
「選手の質とか考えると、全然まだまだ。もっとパス回していかないといけない。イージーなミスもあるので、そこを減らしていければ」

―ドリブラーが多くて、全体的に攻撃がドリブルに偏っている印象だが
「ボール持てる選手が多いんで、それで持ってしまう。ボールを持っている選手が周りを活かして、なおかつドリブルもあると怖いと思う。ワンタッチのプレーとかまだまだ少ない。そこは練習でしっかり合わせること。もっと強い相手になった時にそれを痛感すると思うので、今のうちにしっかりとやっておかないといけない」

―優勝候補筆頭という印象だが
「去年最後の最後で負けたこと(最終節で敗れ、首位から2位へ転落)をオレは凄く根に持っています。最後、自分のミスだったし。そうならないように、今のうちに勝ち点を積み重ねてやっていかないといけない。また自分のミスでやられたら立ち直れないですから」

―今シーズンの個人的な目標は
「早くトップで試合に出ることです。それが世界に行くためには早いと思うので。トップがゴールだとも思っていないですけど、まずトップで試合に出て、活躍しなきゃ、外へ出ても通用しない」

―同世代の周りの選手もトップの試合に出ている
「石毛(秀樹、清水)とか(野津田)岳人(広島)とか。でも試合も見ましたけれど、アイツらもまだ特別な存在になっている訳ではない。こっちはJ2ですけど、まずはJ2で一番上手いと言われるようにやりたいです。そしたらJ1でも活躍することができる。(ドルトムントの)香川選手もJ2で活躍して海外へ行ったじゃないですか。そこを目指したいです」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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