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[Y☆voice170]三菱養和SCユースMF清水貴明「タカに預ければ安心できるというようになることと得点に絡むプレーを」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第170回目は三菱養和SCユース(東京)のMF清水貴明選手(3年)です。

 “街クラブの雄”三菱養和の10番を背負う実力派のプレーメーカー。高いボールコントロール技術から攻撃を組み立て、強烈なミドルシュートでゴールを襲う注目MFの現在の目標とは?(取材日:4月28日)

―プレミアリーグのスピードの中で自分のプレーを出せている印象だが
「去年1年間、フルに使ってもらえてプレミアのプレッシャーの速さとか、できていない部分もありますけど大分慣れてきた。自分の特長としてボールキープからのスルーパスとかは出せてきている気がしています」

―もう少しゴールに近い位置でプレーしたいのでは
「自分もできればゴールに近い位置でできればいいですけど、自分からセンターバックに上手く回してそこが自分たちのサッカーのスイッチになる。自分もできれば、前でやって得点に関わるプレーもしたいと思うんですけど、チームが一番なので、自分が上手く行かなくてもチームが勝てればいいと思っている。チームのためにやるだけです」

―きょうの試合(28日、青森山田戦、1-1)のプレーについては
「中盤でタメもつくれないで、自分の仕事としては全然ダメだったと思うんですけど、チームとしては最後に追いつくことができた。ホームだったし、絶対に負けちゃいけないと思っていた。失点して嫌な流れの中で追いつくことができたのは良かったと思います」

―自分のパスから生まれた同点ゴールだった
「チームが裏へ、裏へ、相手の嫌なプレーをしようと。後半最後の方は負けていたので、その中でいいところにボールを出せたと思います。相馬はチームの中でも1番、2番くらいにスピードのある選手。アイツが入ってきて、アイツを気にしながらやっていて、それでいいところに出せたと思います」

―3試合無敗できている
「一戦一戦、今は手堅い試合ができていると思う。その中でチャンスを上手くものにできている。でもまだ高校チームと3試合ですし、まだヴェルディとかJクラブの強いチームとの試合があるので、引き締めて練習でまた一からいい準備をしていかないといけない。コロッと順位が変わっちゃうこともあると思うので、油断しないで、このままトップを目指してできれば面白いと思います」

―Jユースに勝つために必要なポイントとは
「Jクラブとやるときはボールを持たれることが多くなると思うんですけど、我慢すること。静学(静岡学園)戦もそうでしたけれど、我慢して、みんなで走って、我慢強くやること。後半になれば相手も緩くなってくると思う。そこで自分たちでボールを回して、相手の嫌なところを突いてチャンスをつくることがJクラブと戦う上で大事になってくると思います」

―今年はどのような一年に
「シーズン前は後半少しやった一個前のポジションでやっていたんですけど、今はボランチをやっている。自分たちは守備で堅く入るサッカーをやっているので、セカンドボールを拾ったり、自分のところで監督からも落ち着かせてくれと言われているので、そういうプレーをすること。あと、自分としては得点に絡むプレー、アシスト、ゴールにもどんどん絡んでいきたいと思います」

―将来については
「ここからプロに行ければいいですけど、まずは大学でしっかり4年間やろうと思っています。大学で力つけてプロへ行きたいと思います」

―憧れの選手は
「ピルロ。落ち着きもあって絶対にボール失うこともなくて、キープ力もあって、相手の裏に蹴るスルーパスも非常に上手いですし、ポジションも一緒なんで参考にしています」

―今年一年間の目標
「プレミア上位に残るために、みんなで走って、一戦一戦戦っていくことが大事だと思っている。それを辞めたら自分たちは何もなくなると思うので、それを突き詰めていくこと。個人としてはチームのみんなから、タカに預ければ安心できるというようになることと、得点に絡むプレーをゴール、アシスト、目につく結果で出していきたいと思っています」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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