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[選手権]草津入団の佐藤が初ゴール、「やっと役に立った」(前橋育英vs國學院久我山)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[1.5 第87回全国高校サッカー選手権大会準々決勝 前橋育英(群馬)1-0國學院久我山(東京B) 駒沢]

 ホッと胸をなで下ろした。草津入団が内定している前橋育英のMF佐藤穣(3年)がようやく大会初ゴール。後半15分、MF六平光成(3年)のスルーパスをPA内で受けると、鋭い切り返しでDFをかわし、右足で流し込んだ。「やっと役に立った感じです」。殊勲の佐藤はそう照れ笑いを浮かべた。

 “黄金のカルテット”のうち、佐藤だけがまだゴールを決めてなかった。京都橘(京都)との1回戦はMF米田賢生主将(3年)とMF六平光成(3年)の得点で2-0。武蔵工大二(長野)との2回戦はFW西澤厚志(2年)、MF中美慶哉(2年)、米田が決めて3-0で勝ち、香川西(香川)との3回戦も六平が決勝点を奪った。「順番的に次は俺かなと思っていた」と佐藤は冗談めかして笑ったが、その表情には安堵の色も。「1点取れて、仕事はできたと思う」と胸を張った。

 前橋育英の準決勝進出は7大会ぶり4回目。しかし、過去3回はいずれも4強の壁に阻まれてきた。山田耕介監督は「ベスト4じゃ、すぐみんな忘れるでしょ。去年の優勝は流通経済大柏と言えても、4強がどこか言える人は少ないんじゃない?やっぱり優勝しないとダメだよ」と力説した。“4度目の正直”なるか。悲願の決勝へ。佐藤は「歴史を塗り替えたい」と力強く言い切った。

<写真>後半15分、前橋育英のMF佐藤穣(左、10番)が落ち着いて決勝点を決める

(取材・文 西山紘平)

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