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[選手権]四中工は8強で姿消す、稲森「達成感もある」(四日市中央工vs広島皆実)

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[1.5 第87回全国高校サッカー選手権大会準々決勝 四日市中央工(三重)0-2広島皆実(広島) 駒沢]

 四日市中央工(三重)はシュート4本の完敗で、ベスト8で姿を消した。高い位置からプレスをかける四中工らしいサッカーを出せなかった。最終ラインがズルズルと引いてしまい、それにつられて中盤も下がる。結果、前線が孤立し、攻撃が単調になるという悪循環に。樋口士郎監督は「選手が(勝てば)ベスト4というのを変に意識しすぎた。いつものパフォーマンスを発揮できなかった」と悔やんだ。

 「最大のチャレンジャーと言ってスタートしたチームだったが、最後に受けて立ってしまった」。樋口監督はそう言いながらも「スタートしたときから比べれば、ものすごく成長した。指導者冥利に尽きるし、ここまで来れて、選手に感謝の気持ちしかない」とイレブンをねぎらった。

 新人戦、総体ともに県4強で敗れた。新人戦の準決勝で負けたあとは、そのままグラウンドに直行し、泥だらけになりながらダッシュやスライディングを繰り返すなど精神面を徹底的にしごかれた。屈辱からはい上がり、たくましさを増したチームが最後の選手権で全国ベスト8まで勝ち上がった。MF稲森睦主将(3年)は「今年はどん底からのスタートだった。それでも、努力すれば全国でも勝てるようになれた。悔しいけど、ここまで来れた達成感も少しある」と胸を張っていた。

(取材・文 西山紘平)

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