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[選手権]大迫勇が今大会8得点目!!次戦で大会新記録も(滝川二vs鹿児島城西)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[1.5 第87回全国高校サッカー選手権大会準々決勝 滝川二(兵庫) 2-6 鹿児島城西(鹿児島) 三ッ沢]

 鹿児島城西(鹿児島)のエースFW大迫勇也(3年)が、滝川二(兵庫)との準々決勝でも2得点を決め、チーム初の準決勝進出を引き寄せた。
 
 「先手先手で早いうちに得点をとりに行こう」。小久保悟監督(40)の指示通り、この日もゴール製造機は試合開始とともにフル稼働。前半5分にMF大迫希(3年)の1点目を頭でアシストすると、その8分後、今度は自らが変幻自在のドリブルでゴール前に攻め込み強烈な右足シュートを叩き込んだ。「ドリブルの時点で相手DFの寄せが甘かった。これは打つしかないなと思った」。まさに相手の守備の甘さを突いたゴールだった。前半23分には、FW野村章悟(3年)からの縦パスをアウトサイドでチップ気味に蹴り、GKの頭上を越える技ありゴールで観客を魅了した。この時点で2得点1アシストを決めていた大迫勇は、これでは飽き足らず、続いて相棒・野村へのアシスト返しを見せる。後半36分、右サイドからのパスをトラップした大迫勇は前線に縦パスを入れ、そこに飛び込んだ野村の4試合連続ゴールを演出。更に後半にもMF平原慎也(3年)のゴールもアシストし、大迫勇は結局この日2得点3アシストと大活躍だった。

 大迫勇はこの日の2ゴールで大会得点記録を「8」に伸ばした。そして、平山相太(国見=現・F東京)、石黒智久(富山一=現・カターレ富山)が持つ1大会最多得点記録「9」にあと1ゴールと迫った。あと2ゴール決めれば「10」となり、大会新記録を樹立することとなる。それでも大迫勇は浮かれる様子もない。「試合には今日も平常心で臨めた。記録は全く意識していませんでした。記録に関して色々言って貰っていますが、今日も決めれる場面で決めれない事も多かったし、まだまだです。とにかく次でもチームの為に得点をとる。それだけです」。本人は記録を気にしていないというが、毎試合2得点を稼ぎ続けてきたこの男にはやはり期待してしまう。準決勝・前橋育英(群馬)戦には、どんなゴールで我々を魅了してくれるのか。楽しみだ。

<写真>鹿児島城西FW大迫勇也(右)は4戦連続2得点!
(取材・文 山口雄人)

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