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【特集】09年J1ニューフェイスの決意(第4回、浦和・山田直輝)

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 新生レッズの顔になる。フィンケ新監督を迎え、大胆な世代交代を敢行しようとする浦和レッズの象徴的な存在が、浦和ユースからトップに昇格したMF山田直輝(18)だ。

 MF岡野雅行、DF内舘秀樹というベテラン2選手に対し戦力外通告したクラブからはFW永井雄一郎、MF相馬崇人も退団。大幅な戦力ダウンとなった一方で、ここ数年続けてきた大型補強を見送った。11日の新加入選手記者会見に並んだのは山田直らユースから昇格した4選手と、阪南大から加入したDF野田紘史、レンタル先の水戸から復帰したMF赤星貴文の計6人というフレッシュな顔ぶれだった。

 未来の浦和を背負って立つ。ユース所属だった昨年4月26日の京都戦に後半35分から途中出場し、リーグデビューを果たした山田直は「トップチームに入って2年目という気持ちで、最初から試合に出れるように頑張りたい」と強調。新人気分はさらさらなかった。

 同世代の新人では鹿児島城西高から鹿島に入団するFW大迫勇也に注目が集まるが、浦和ユースは昨秋の高円宮杯全日本ユース選手権準々決勝で鹿児島城西に3-0と完勝している。「テレビで見ると刺激は受けますが、スタイルが違うので、特に注目したりはしていません。自分もあれくらい目立てるようになれればいいと思います」。そう淡々と話す表情にはプライドものぞかせた。

 「今年は毎試合、絡めるようにしたい。チャンスもあると思うので頑張りたい」。即戦力の補強がないなら、自分が戦力になればいい。18歳の若武者が、昨季無冠に終わった赤い悪魔を復活させる。


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