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大迫が豪快ミドル弾!!鹿島が4-0でダービー制す

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[2.21 PSM 鹿島4-0水戸 カシマ]

 Jリーグプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル2009」が21日、カシマスタジアムで行われ、鹿島アントラーズ水戸ホーリーホックに4-0で完勝した。前半43分、FW興梠慎三が先制点を決め、後半19、44分とMF野沢拓也が追加点。後半ロスタイムには注目のFW大迫勇也が豪快な左足ミドルを叩き込んだ。

 鹿島は4-4-2のシステムで、GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹と並んだ。中盤は本山雅志と青木剛がダブルボランチを組み、右サイドに野沢拓也、左サイドにダニーロ。2トップは昨季MVPのマルキーニョスと興梠慎三のコンビで、注目の高卒ルーキー、FW大迫勇也はベンチスタートとなった。
 水戸も4-4-2で、GK原田欽庸、4バックは右から鈴木和裕、中村英之、大和田真史、小澤雄希。中盤はキム・テヨンと村松潤のダブルボランチで、右に菊岡拓朗、左に森村昂太が入り、荒田智之と高崎寛之が2トップを組んだ。

 立ち上がりは水戸が高い位置から積極的にプレスをかけ、優勢に試合を運んだ。しかし、ボールを奪っても単純なミスが目立ち、ラストパスの精度も低いため、なかなかチャンスにつなげられない。
 徐々に個々の能力で上回る鹿島がボールを支配する時間が増え、ボランチに入った本山が効果的なスルーパスやサイドチェンジで相手を揺さぶった。
 水戸守備陣も球際で体を張り、粘り強く守ってカウンターを仕掛けたが、前半23分、小澤のフィードから最終ラインの裏を取った荒田のトラップは大きくなり、GKにキャッチされてしまう。
 そして前半43分、ゴールに背を向けた状態でパスを受けた興梠が鋭い反転でうまくDFと体を入れ替え、ゴール前に抜け出すと、GKとの1対1を冷静に叩き込み、鹿島が先制して前半を折り返した。

 鹿島はハーフタイムに興梠に代えて大迫を投入。注目の大型ルーキーが初めてカシマスタジアムのピッチに立った。後半12分には左サイドからのスローインを受けると、ゴールライン際をドリブルで突破しCKを獲得。才能の片りんを見せた。
 鹿島は後半8分にマルキーニョスをFW佐々木竜太、同11分に本山をMF増田誓志、同17分に新井場をMFパク・チュホに交代。水戸も後半16分に森村に代えてFW吉原宏太を入れて攻撃の枚数を増やし、反撃を狙った。
 鹿島は後半19分、左クロスの跳ね返りを野沢が左足の豪快ボレーでゴールネットに突き刺し、追加点。2-0とリードを広げた。
 その後は互いに選手を次々と入れ替え、テストマッチ色が強まった。鹿島は岩政→DF大岩剛(後半22分)、ダニーロ→MF遠藤康(26分)、水戸は中村→DF加藤広樹(22分)、村松→MF中島俊一(23分)、高崎→MF金澤大将(33分)。
 鹿島は後半44分、スルーパスに抜け出した野沢が右足でゴールに流し込み、3-0とリードを広げた。さらにロスタイムに入った後半46分だ。前を向いてボールを持った大迫がそのままドリブルで前進。鮮やかなステップでDFをひとり振り切ると、左足の豪快ミドルを突き刺し、4-0のゴールラッシュを自らの足で締めくくった。

<写真>前半43分に先制ゴールを決めた鹿島FW興梠慎三

(取材・文 西山紘平)

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