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鹿島vsG大阪 試合後の監督会見要旨

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[2.28 ゼロックス杯 鹿島3-0G大阪 国立]

 富士ゼロックススーパー杯が28日、東京・国立競技場で開催され、Jリーグ王者の鹿島アントラーズと天皇杯王者のガンバ大阪が対戦。鹿島は前半6分、FW興梠慎三が先制点を決めると、同14分にFWマルキーニョス、同39分にMF野沢拓也が追加点を決め、3-0で圧勝した。試合終盤にはFW大迫勇也も途中出場。注目の大型ルーキーが公式戦デビューを飾った。
以下、試合後の監督会見要旨

<鹿島>
オズワルド・オリヴェイラ監督
―優勝おめでとうございます。去年は2-0から追いつかれたが、今年はうまく逃げ切った。どういう采配だったのか?
「去年、2-0から追いつかれたとおっしゃいましたが、われわれが同点にさせたのではなく、レフェリーが追いつかせたのだ。同点のPKはレフェリーの工作があったのは明らかだ。それでも記録上は追いつかれたことになっている。メディアのみなさんも、しっかりと事実を報道すべきだし、訂正しないといけない。去年は、本当ならうちがきょう勝ったことで連覇しているのです。
 とにかく、分岐点になったのはハーフタイム。ガンバが機能していなかったとも言えるが、われわれは3-0だから、そこからむやみに打ち合いにする必要はない。バランスを考えながら試合をしないといけない。試合運びを含めて、うまくできたと思う」

―残り1週間でどういう調整をするつもりか。また、レッズの印象は?
「本当に素晴らしいスタートを切ることができたというのは、隠すことのできない率直な気持ちです。われわれはしっかり準備していかないといけない。ガンバの選手はずば抜けた力を持っているし、特に中盤の構成は素晴らしい。バランスを保っている。われわれは今日の勝利に浮かれることなく、開幕を迎えないといけない。
 ここ数年、この2クラブ(G大阪と浦和)は、日本のサッカーを引っ張っている。両クラブともACLで優勝し、ミランやマンチェスターUと互角に渡り合っている。レッズは、個の能力はずば抜けている。それがまとまったときに素晴らしい力となる。われわれもそれを注意していかないといけない」


西野朗監督
「チーム状態がどうというより、この戦いへのガンバとしての姿勢を、もう少し高く出せれば、という感じだった。準備段階で必ずしもいい形で入ってきていないので、厳しい戦いになることは予想していたが、その中でもタイトルへの執着を期待していた。しかし、全体的にアントラーズにコントロールされた。今、システムを動かしたり、変えたりしていて、今シーズン、どういうメンバー構成でいけるかということを模索している最中でもある。この試合で見極められたところもある。1週間のうちにいい準備をしていきたい」

―前半に3バックで始めたことと、後半から4バックにした理由は?
「キャンプから4バックでやってきたが、ただ、加地が離脱した後に佐々木を起用したり、安田を右にもってきてみたり試したが、機能しなかった。パクを試したいというのもあって、後半は4バックにした。加地のポジションは、バックアップが最も少ないと思っていたところ。そこで実際に怪我してしまった。3バックのところは、ハーフタイムに怒ったのだけど、3人とも局面の守備がよくなかった。人数がそろっていたのに失点したり。それに、3失点もそうだが、攻撃の迫力が今日も出ていない」

―播戸に期待したことは?
「播戸への期待はひとつしかない。ただ、コンビネーションもそうだが、一人ひとりのゴールへの意欲が少ない。2列目の寺田やルーカスが絡めていければよかったのだけど。鹿島のセンターバックは高さはあるけど、ビハインドに強くないから裏を狙うというのもあった」

―見極められた部分、手ごたえのあった部分は?
「きょうの手ごたえはないです。きょうはキャンプでやってみたいと思ったことをトライしたというか、させられたというか。選手もこの現実を見つめて、必ず次に進めていかないといけないと思う」

―レアンドロやチョ・ジェジンの見通しは?
「二川や加地も含めてですが、先発で早く起用してみたい選手。その中で長期離脱はチョ・ジェジン。二川も上がってきているし、加地とレアンドロは可能性がある」

<写真>鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督
(取材・文 矢内由美子)

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