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鹿島vs浦和 試合後の選手コメント

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[3.7 J1第1節 鹿島2-0浦和 カシマ]

 Jリーグが7日、各地で開幕し、カシマスタジアムでは史上初の3連覇を狙う鹿島アントラーズ浦和レッズを迎え撃った。鹿島は前半22分、MF野沢拓也のゴールで先制すると、後半6分にはFWマルキーニョスが追加点。浦和を2-0で一蹴し、3連覇へ絶好のスタートを切った。

<鹿島>
●FWマルキーニョス
―試合前の監督の指示は?
「相手のサッカーをやらせないこと。そして勝ちたいという精神力の強さを出すこと」
―先制点のアシストは?
「パワーとスピードに乗ったプレーができたから、野沢にアシストできた。自分が空けたスペースに入って来てくれたから、得点できた」
―後半にゴール前でスルーする場面もあったが?
「連係の深さ。個々の動きが分かるから、ああいうプレーもできる」
―自身のゴールについては?
「ああいう形のシュート練習は日々のトレーニングからやっている。それがうまくいって、点が取れたのはうれしい。チームメイトがどう動いて、どこにスペースがあるか分かっているから、ああいうゴールが生まれたと思う」
―開幕戦で1ゴール1アシストだが?
「1試合目で1ゴール1アシストというのはとてもうれしい。チームも勝ったし。でも自分自身は100%のコンディションではない。もっとコンディションを上げて、チームにより貢献していきたい」

●FW興梠慎三
「全然ボールに触れなかった。全部消える動き(苦笑)。相変わらずレッズとの試合ではいいプレーができない」
―初めての開幕戦先発だったが?
「緊張はしなかった。納得いかないです」
―闘莉王は激しく来ていた?
「そんな激しくはなかったけど…。チームが勝ったから。あとは守備で頑張ったと思えば。次、点を取ればいい。次もACLで大事な試合だから」
―浦和の印象は?
「後半は特に後ろが坪井さんと闘莉王さんの2枚で2トップを見る形になっていて、すごいスペースがあったけど、逆にスペースがありすぎてボールが来なかった」

●MF小笠原満男
―復帰した感じはある?
「あんまない。第一歩を踏み出せたので、次はもう少し出られるように。チームも勝って、いい形でスタートを切れた。すぐACLもあるし、それもきっちり勝ちたい。みんな口にしているのは“全タイトルを獲ろう”ということ。どれかをおろそかにするのではなく、全部の試合に勝っていきたい」
―手応えは?
「手応えがあるほど出ていない。もう少し出たかったけど、全員が試合に出られるわけじゃないし。何よりチームが勝ったので」
―キャプテンマークを渡されたが?
「あれはいらないでしょ。恥ずかしいし」
―浦和の印象は?
「ボールをつなごうという意識はあるけど、あんまり怖くなかった。去年もそんな怖くなかったけど。いい形でボールを取れて、カウンターにつなげられた。あれを増やせれば、もっとチャンスもつくれたと思う」
―次は先発でいける?
「僕はやりたい。ただ、メンバーは監督が決めることだし、11人しか先発では出られない。そこに入れれば一番だけど、入れなくてもチームのために自分ができることをやるだけ」

●MF本山雅志
「勝てたのはよかった。鹿嶋を歩いていても周りから“開幕戦はしっかり勝てよ”と言われることがあったし、勝ててよかった」
―浦和の印象は?
「去年からサッカーが変わったって聞いていて、情報は少なかった。実際、去年と変わったサッカーをしてきたけど、僕らがみんなで走って、体を寄せてやれたことが相手のパスも通らなくなった要因」
―相手の切り替えが遅いところを狙っていた?
「相手が攻めている状況で、切り替えを速くすれば、前の選手も走れる。ただ、鹿島がやってきたことをそのままやっただけ」

●MF青木剛
「自分たちのやるべきことをやったから勝てた。これを続けていることが大事。まだ34分の1。こういういい試合を続けていければ。いい形で勝てたと思う。相手がレッズということもあって、絶対に負けられなかった。点もうまく取れて、失点もゼロで抑えられた。いい形で勝てたと思う」
―小笠原が復帰したが?
「サポーターの反応を見ればすべて分かる。あれだけ戦列を離れていた人が残り5分から出てきて、あの反応。それだけでどれだけすごい人か分かる」
―攻守の切り替えが速かったが?
「そこがうちの売りでもあるし、切り替わった瞬間は大事になる」
―浦和の印象は?
「ポジションチェンジしながらビルドアップして、サイドも高い位置に来ると聞いていた。奪ったとき、後ろが2バックみたいになることもあると。人数をかけてボールを回してくるから、取ったとき裏に一発で出せれば、カウンターでチャンスになると思っていた。人数をかけてくるから回された時間もあったけど、立ち上がりだし相手を見ながら我慢して、裏が空いているときもあったから、そこは狙っていた」

●FW大迫勇也
―試合で見た小笠原の印象は?
「いろんなことを教われると思うし、盗めるところはどんどん盗んでいきたい」
―11日にはACLもあるが?
「試合に出るチャンスが来たら、どんどん積極的にプレーしていきたい」

<浦和>
●FW田中達也
―鹿島の印象は?
「アウェーで先制点を取られると、しっかり落ち着いてくるチームだと感じたけど、負ける相手ではなかったと思う。今日、できたところはあると思うけど、失点のところは簡単に行かせ過ぎたし、それで勢いをつけられた。僕らが甘いところがあったと思うし、2点ともまったく一緒だった。(相手のつぶしは)案外緩かったけど、いい時間帯で点を取られたことで、相手を落ち着かせてしまった。僕らのペースの時間帯にやられたのがすごい悔しい。そこで逆転しないといけないのだけど、また失点してしまった。次は勝ちにつなげたい。切り替えて、ホームで勝つだけです」
―これまでの練習と公式戦で違いがあった?
「公式戦と練習は比べ物にならない。でも最初から全部うまくいくわけない。でも修正点は見つかったと思う。守備のところはDFだけでなく、僕らもしっかりやらないといけない。そこが課題。いいところも悪いところも半分半分。でも勝ちにつながらないとゼロ。次は勝ちたい」

●MF原口元気
「負けたので悔しい。チームに貢献できなかったのが悔しい。ボールにあまり触れなかった。ボールを持ったときもあまり仕掛けられなかった」

●DF田中マルクス闘莉王
「難しい試合になるとは思っていた。こういう試合は細かいところの差で勝負は決着する。カウンターから2失点は悔しい。でも、まだ始まったばっか。ここで完ぺきだったら、サッカーをなめてる。ゼロからのスタートだし、強いチームをつくるためにも、こういう課題をクリアしていきたい」
―次はホーム開幕戦だが?
「いいスタートは切れなかったけど、みんなで力を合わせないと。戦力はダウンしたかもしれないけど、そこは戦術でカバーしないと。サッカーを楽しんで。見ている人も楽しめるサッカーをやりたい」
―後半はオーバーラップする場面もあったが?
「リズムを変えるためには必要だけど、きょうは3、4回。あえて後ろから見ていた。こういう試合は自分にもチームにも必要。チームとして戦っていきたい」
―鹿島の印象は?
「出来上がっているチーム。同じシステムで、同じコンセプトだし、その差は出る。王者らしいやり方だった。うちはチャレンジャーとしてやっていかないと。苦しい試合だからこそ、自分たちのやり方を貫きとおさないといけない」

●DF坪井慶介
「残念です。結果にこだわっていたので、そこを出せなかったのが非常に残念。試合の入り方は悪くなかったと思いますが、失点が2回とも同じような形。チームとしてどうケアしていくかをやっていかないといけない。鹿島との差はいろいろあったと思うので、そこは今後の課題としてやっていかないといけない。ただ、これからの自分たちの努力次第ですが、どうにもならないことではない。勘違いせず、しっかり前向きにいきたい」
―なかなかシュートまでいけなかったが?
「そこの精度は、これから上げていかないといけない。後ろがサポートして厚みを出していくことも必要だと思う」

●GK都築龍太
「同じ形で2失点してしまったので、修正しないといけないところは多い。去年よりもつなごうという意識は出ていると思うけど、もっと運動量を増やしていかないといけない。3回くらいパスをしたら止まってしまったり。そういうのがだんだん良くなっていくといいと思う。(失点に関しては)1対1のところでも負けていたり、中盤でもファウルしてでもとめたほうがいいと思うところもあった。そういう意味では、勝負弱さが出たかなと思う」

(取材・文 西山紘平)

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