beacon

俊輔V弾!日本首位浮上

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3・28 W杯アジア最終予選A組 日本 1-0 バーレーン 埼玉]

 W杯アジア最終予選A組で2位の日本代表は28日、埼玉スタジアム2002で同組3位のバーレーン代表と対戦。後半2分にFKからMF中村俊輔が決勝ゴールを決め、1-0で勝った。最終予選ホーム初勝利を飾った日本はこの日試合のなかったオーストラリアをかわし、グループ首位へ浮上。次戦は6月6日にアウェーでウズベキスタンと対戦する。

 4-2-3-1システムの日本はGK楢崎正剛、4バックが右から内田篤人、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都 、中盤の底の位置に遠藤保仁と長谷部誠、右MF中村俊輔、トップ下・田中達也、左MF大久保嘉人、1トップ・玉田圭司の11人(先発フォーメーションはコチラ)。対するバーレーンはナイジェリアから帰化した大型FWジェイシー・ジョンを1トップに配置する4-5-1の布陣をとった。

 日本の前線からのプレスにボールをつなげないバーレーンに対して、日本は終始ボールを保持。前線で積極的に動き回っていた田中達や再三中央へ入ってプレーしていた中村俊を中心にゴールへと近づいた。サイドでは内田、長友が前線へと顔を出し、ドリブルで仕掛けた大久保や中村俊が敵陣でファウルを獲得。そして田中達、玉田がDF裏のスペースへ走り込むなど相手DF陣に脅威を与えていった。
 中盤でのプレッシングが甘いバーレーンに対して日本は4分、大久保のスルーパスで抜け出した田中達が左足シュート。さらに25分にはカウンターから内田のスルーパスに玉田が走りこんだ。だが、DFアブドゥラ・マルズークらが球際で厳しく体を寄せるバーレーンはファウルを取られる場面こそあったが、縦パスやクロスを確実に跳ね返すなどゴールを与えずに自らのペースへ引きずり込んでいく。25分に遠藤の右CKからファーサイドの中澤にヘディングシュートを放たれたが、DFモハメド・フバイルがゴールライン上でクリアするなど集中力も高く、無失点で前半を乗り切った。

 ただ、相手のキーマン・アブドゥラ・ファタディにシュートを打たれ、MFモハメド・サルミーンにドリブル突破を許す場面のあったが、日本は自陣ではほぼミスなく試合を進め、後半開始直後の2分にスコアを動かした。ゴール正面約25mの位置で玉田がFKを得ると、遠藤とのコンビでポイントをわずかに動かした中村俊が左足を振りぬく。飛び出してきたアブドゥラ・マルズークに当たり角度の変わったボールは、GKの指先を抜けてそのままゴール右隅へと吸い込まれた(得点シーンはコチラ)
 待望の先制点を奪った日本はさらに13分、中村俊の絶妙なボールコントロール&パスから右サイドの田中達が独走。決定的なシュートを放ち、20分にはカウンターからフリーでパスを受けた内田の強烈な右足シュートがクロスバーを叩いた。
 劣勢となり明らかに焦りが見えるバーレーン。攻撃を仕掛けてはいたが精度がない。一方、後半31分に長谷部に代えてMF橋本英郎をピッチへ送り出した日本はその後玉田に代えてMF松井大輔、田中達に代えてFW岡崎慎司を投入も追加点は奪えず。それでも、相手に決定的なチャンスを与えることもなく、57,276人集まったサポーターの前で最終予選ホーム初勝利を挙げた。
 
(取材・文 吉田太郎)

▼関連リンク
痛めた右手でガッツポーズ、俊輔が会心のFK弾
「ジャンプできない」長谷部、左膝負傷で途中交代
岡田ジャパンがW杯に王手!6・6ウズベキ戦勝利でW杯出場が決定
ツインタワー零封で10戦無敗
楢崎が164日ぶり代表戦で完封
岡田監督、オーストラリアvs.ウズベキスタン視察も
選手採点
選手コメント
岡田監督会見
マチャラ監督会見
1/2/3/4/5/6/7/8

TOP