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「まだまだ勉強しないと」浦和が10戦ぶり敗戦

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[5.10 J1第11節 浦和 2-3 川崎F 埼玉]

 2度リードを奪いながらも逆転負け。浦和レッズが首位陥落した。
 司令塔のMFポンテを右足首の負傷で欠いた浦和だったが、代役として先発したMFエスクデロ・セルヒオやMF山田直輝らが豊富な運動量から、自在にボールを動かして前半は完全に試合を支配。そして31分、エスクデロの左CKをFWエジミウソンがダイビングヘッドで押し込み、先制点を奪った。
 だが、気温30度近い暑さのなかで運動量を持続することが難しかったか。やや動きが止まった後半、一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれると、後半19分にDF田中マルクス闘莉王が決めて奪ったリードも守りきれなかった。相手MF中村憲剛が浅いDFラインの裏のスペースへ送ってくるパスに苦しみ、そこから決勝点を奪われた。MF鈴木啓太は「3-2で負けたのだからいい内容ではなかった。ゲームをコントロールできていなかった」。闘莉王も「自分たちの力が分かった。まだまだ勉強しないといけない」と反省していた。

 開幕戦以来10戦ぶりの敗戦。エスクデロが「先制した後は簡単にボールを蹴ってしまっていたし、くさびに入るところで動かずに止まってしまっていることが多かった。もっとみんなで動いて連動すべきだった」と話すなど、この日の敗戦から課題も出た。ただ、問題は敗戦を引きずらずに一週間しっかりと準備してホームの次節・G大阪戦に臨むこと。闘莉王は「試合の運び方を考えていかないとといけない。(でも今日は)悪いゲームではなかったと思う。またみんなでがんばっていきたい」と切り替えて勝ち点3をつかむことを誓っていた。

<写真>試合後はGK都築が抗議から警告を受けるなど混乱を極めた浦和
(取材・文 吉田太郎)

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