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岡崎2発!本田初ゴール!!チリに4-0快勝

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[5.27 キリン杯 日本4-0チリ 長居]

 日本代表は27日、キリン杯第1戦でチリ代表と対戦。前半20、24分とFW岡崎慎司(清水)が立て続けにゴールを奪うと、後半7分にDF阿部勇樹、同ロスタイムにMF本田圭佑が代表初ゴールとなる追加点を決め、4-0で快勝した。日本は31日に東京・国立競技場でベルギー代表と対戦し、6月2日にW杯アジア最終予選のためウズベキスタンに向け出発する。

 日本は4-2-3-1のシステムで、GK楢崎正剛、4バックは右から駒野友一、中澤佑二、阿部勇樹、今野泰幸と並んだ。中盤は遠藤保仁と長谷部誠のダブルボランチで、右に本田圭佑、トップ下に中村憲剛、左に岡崎慎司が入り、玉田圭司が1トップを務めた(スタメン、布陣はコチラ)。

 立ち上がりの日本はなかなかペースをつかめなかった。いつも通り、高い位置からプレッシャーをかけるが、チリの高い個人技にプレスをかわされると、守備でもチリの攻撃陣に1対1の上手さと強さを見せつけられ、後手を踏んだ。

 両サイドのスペースを突かれ、特に右サイドの駒野は対面のFWボセジュールに何度も突破を許し、決定的なピンチを招いた。

 チリのハイプレスに戸惑っていた日本も徐々に中盤の中村憲、遠藤、長谷部らがボールを回せるようになり、前線では本田が力強いキープでタメをつくり、岡崎が積極的にDFラインの裏に抜け出す動きを見せ、リズムをつくっていった。

 そして前半20分、ハーフウェーライン付近でボールを受けた中村憲が一気に前線にフィード。これを岡崎が胸トラップからボールをキープし、フォローに入った本田に落とすと、本田が左足の強烈なミドルシュートを放ち、GKのはじいたボールを岡崎が押し込んだ(得点図解はコチラ)。

 先制点から4分後の前半24分には再び岡崎がゴールを奪う。カウンターから長谷部が右サイドのスペースに縦パスを入れると、ここに走り込んでいた中澤がGKとDFラインの間にグラウンダーのクロス。これを岡崎が正確なトラップからスペースにボールを持ち出し、右足でGKの脇下を抜き、ゴールネットを揺らした。

 一方、右足首を痛めていた玉田はミスが目立ち、足を痛がる仕草も見せていたため、前半39分に早くも交代を余儀なくされた。代わって入ったのは18歳のMF山田直輝。史上4番目の若さとなるA代表デビューを意外な形で果たすことになった。

 前半ロスタイムには左サイドでボールを持った山田のクロスに岡崎がヘディングで合わせるチャンスもあったが、これはゴール上に外れた。

 2-0で折り返した後半7分にはセットプレーで加点した。遠藤の右CKに阿部がニアサイドに飛び込み、ヘディング一閃。打点の高い強烈な一撃で3-0とリードを広げた。

 その後はチリの反撃を許し、攻め込まれる時間もあった。両サイドバックが1対1で後手を踏み、ピンチを招いたが、最後のところでチリにもミスが目立ち、事なきを得る。

 逆に日本はカウンターからチャンスをつくり、後半19分には楢崎からのフィードに中村憲が抜け出し、GKと1対1を迎える絶好機も。ところが、狙い過ぎたか、中村憲のシュートは右ポストをかすめ、チャンスを逃してしまった。

 日本は後半16分に遠藤に代えてMF橋本英郎、同26分に岡崎に代えてFW矢野貴章、同33分には長谷部に代えてDF山口智を投入。後半38分には、体調不良で欠場とみられていたMF香川真司が入り、地元・長居で精力的なプレーを見せた。

 後半ロスタイムには香川のパスを矢野がスライディングでつないだボールを山田が右サイドにラストパス。これを本田が落ち着いて左足でゴールに流し込み、4-0の快勝を飾った。

<写真>日本FW岡崎とMF山田(24番)
(得点図解はコチラ)
(取材・文 西山紘平)

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