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[高校総体]日大高が三浦学苑の猛攻凌ぎ全国切符掴む!:神奈川

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[高校サッカー・近畿まほろば総体]

[6.27 全国高校総体神奈川県大会準決勝 三浦学苑 0-1 日本大学高 平塚]

 インターハイ神奈川県予選準決勝第一試合は、U-18日本代表候補のMF石川拓を擁する日本大学高と、今大会の台風の目となっている三浦学苑が激突。試合は立ち上がりから、2回戦で優勝候補筆頭の桐光学園から逆転勝ちで大金星を掴んだ三浦学苑が、勢いそのままに攻勢に出る。
 1.5列目を自由に動きまわるMF佐藤祐樹がスピードを生かした突破で、日大ゴールに迫るが、日大守備陣の体を張ったブロックに合い、ゴールを割ることが出来ない。逆に20分を過ぎると、試合の流れは徐々に日大へ。左サイドにポジションを取る石川のドリブルを起点に、1年生FW庄司恭平、ボランチの細見翔太が絡んで、左サイドでイニシアチブを握る。
 そして0-0のまま迎えた前半終了間際の39分、DF兒玉雅彦のスルーパスに抜け出したMF星野翔太が決めて、日大が待望の先制点を奪った。
 後半、三浦学苑が1点のビハインドを跳ね返した桐光学園戦のように攻勢に出る。3分にFW佐藤健太がGKと1対1に、さらに8分には再び佐藤健が1対1になるが、いずれも日大GK青柳克法のファインブロックに阻まれる。15分には今度はボランチの田中寛己が抜け出すが、タイミングよく飛び出してきたGK青柳のコース切りもあり、放ったシュートはゴール右外に外れていった。
 さらに攻撃の手を強める三浦学苑は、17分に交代出場のFW眞玉京が長い距離を走って、左サイド深くでボールキープ。フォローに来た佐藤祐のセンタリングを、ファーサイドでこちらも交代出場のFW細川翔太がワントラップでコントロールすると、相手DFに倒されPKを獲得。同点に追いつく絶好のチャンス。しかし、ここでもGK青柳が立ちはだかる。細川のキックをどんぴしゃの反応でストップ。このビッグプレーで勝敗は決した。
 その後も三浦学苑が猛攻を仕掛け、日大を圧倒するが、「最後の最後まで諦めないで体を張ってくれた」と中園健二監督が目を細めたように、日大は最後まで集中を切らすことなく凌ぎきり、タイムアップ。我慢の勝利で、日大がインターハイの切符を手にした。

<写真>前半終了間際、先制ゴールに喜びを爆発させる日本大学高イレブン
(取材・文 安藤隆人)

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