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[高校MOM_34]大阪桐蔭高DF福村貴幸(3年)_観衆沸かせた左足

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[7.12 JFAプリンスリーグ関西高円宮杯出場決定戦準決勝 大阪桐蔭高 3-2 野洲高]

 彼の左足で会場は大いに沸いた。前評判の高い野洲に対し、左SBに置かれた大阪桐蔭高のU-18日本代表候補DF福村貴幸は、左の起点として相手の脅威となった。
 12分、大阪桐蔭がゴール右45度の位置でFKを得ると、福村の左足から放たれたボールは、壁の上を通過し、ゴール右隅に突き刺さった。さらに18分には左サイド深くでショートコーナーを受けると、ゴールから25mの位置から迷わず左足一閃。うねりをあげてグングン加速するボールは、ホップしながらゴール右ポストのギリギリを外れていった。このシュートには観客から大きな歓声が沸くほど、凄まじかった。その後は守備面でも効果的な動きを見せ、攻守に渡って重要なプレーで勝利に大きく貢献した。
 「(U-18日本)代表に呼ばれてから意識が変わった。自分で攻撃参加する意識と、守備のポジショニングの意識が非常に高くなった」と永野監督も目を細めるほど、自慢の左足を武器に、高い意識を持ってプレー、ボランチにサイドバックにとプレーの幅を広げる福村。高円宮杯出場をかけた大一番に向け、彼は静かに左足という牙を研いでいる。

(取材・文 安藤隆人)

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