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[高校MOM_46]国見MF野地諒平(3年)_快勝陰の立役者

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 全国高校総体1回戦 大阪桐蔭 0-3 国見 大淀町運動公園]

 大阪桐蔭のポゼッションサッカーに対し、MF野地諒平が真っ向から受け止め、そして献身的な守備をすることで、国見は強力な攻撃を展開することが出来た。
 国見はダブルボランチシステムだが、実質は彼がアンカー的な役割を果たし、「左の福村選手がキーとなると思っていた。彼からの2トップへのクサビを野地とCBで挟み込む形でプレスをかける」(高橋精一郎監督)ことで、大阪桐蔭自慢の永澤圭祐、上村直弘の2トップの自由を奪った。中盤の底での彼の奮闘が、両ウイングバック、そしてボランチの相棒の西本龍平、トップ下の須郷智広が攻撃に専念できるように促し、それが3得点に繋がった。
 しかし、この出来をもってしても高橋監督は野地への注文をつける。「今日の出来は彼からしたら普通。球離れが遅いので、もっと早くしないといけない」。期待しているからこそ、重要な存在だからこそ、指揮官の注文も厳しい。大きな期待を背に受けて、縁の下の力持ちは、これからも国見復活へ向けて、献身的な貢献を見せてくれるだろう。

(取材・文 安藤隆人)
09全国高校総体特集

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