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[高校MOM_62]米子北高DF昌子源(2年)_先発奪取半年のCBが脅威に

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.6 全日本ユース(U-18)選手権1次R第1戦 米子北高 3-1 静岡学園高 NACK]

 FW谷尾昂也とFW山本大稀の強力2トップの3発で名門・静岡学園高に3-1で快勝した米子北高。だが、試合後に城市徳之監督が彼ら以上に高く評価したのは守備陣の奮闘だった。総体決勝でやや緩んでいた、中盤のハードワークを賞賛。そして相手のクロス、ドリブル突破の前に立ちはだかった2年生DF昌子源と山内拓哉の両CBのプレーを讃えた。

 特に全国高校総体優秀選手のDF昌子の堅守ぶりは際立っていた。「1対1で負けないことを意識した」という179cmのCBは前を向いた相手アタッカーに間髪入れず突っかかり、サイドからのクロスは確実に跳ね返した。相手にほとんど決定的なシュートを打たせず。「抜かれるところはあったけど、決定的な形はつくらせなかったと思う。自信になった」と喜んだ。

 昌子はG大阪ジュニアユース出身の元FW。中学時代には関西トレセンにも入っていたほどの実力者だが、高校1年時にCBへの転向を指示された。CBとしての経験は浅く、レギュラーをつかんだのも今春の総体県予選直前。だが、身体能力と対人の強さを生かして総体全国2位の原動力となり、この日も危ない場面をつくらせなかった。「将来の目標はプロ」と言い切るCB、そして米子北の堅い守りは今後も各チームの脅威となりそうだ。

 指揮官は「調子に乗らないように」と厳しかったが、それは本人も自覚している。一戦必勝の姿勢で臨むだけ。「まずは自分の力を出すこと」を徹底して1次ラウンドの残り2試合を戦い抜く。

(取材・文 吉田太郎)
高校サッカー・全日本ユース2009

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