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ドリブル魅せた!田中達が5ヵ月ぶり復帰

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[9.13 J1第25節 浦和 4-1 山形 埼玉]

 腰痛などの影響で長期離脱していた浦和レッズのFW田中達也が、モンテディオ山形戦の後半40分から出場。左太腿裏腱を損傷した4月12日の名古屋戦以来、約5ヵ月ぶりとなる公式戦のピッチに立った。

 3-1で迎えた試合終盤。ビブスを脱ぎ、交代出場の準備をする背番号11の姿に浦和サポーターから大きな歓声が巻き起こった。MF原口元気に代わって久々の公式戦出場を果たした田中達はその直後、相手に囲まれながらも強引な突破でファウルを獲得。このFKはMF梅崎司のキックからDF田中マルクス闘莉王のシュートにつながり、最後は相手DFがオウンゴール。公式戦9試合ぶりの勝利を決定付けるダメ押しゴールとなった。

 試合前からフォルカー・フィンケ監督に「10分間くらいはいくぞ」と言われていたという田中達。見せ場もつくった復帰戦について「短かったけど、(ピッチに)立てたことはよかった」。指揮官は田中達のプレーについて「(出場時間が短かったため)きょうの試合のパフォーマンスについて、評価はできない」と語ったが「彼の練習でのパフォーマンスについては喜んでいる。明日以降リバウンドがないこと、ケガがないことを祈っている」と今後へ向けて期待していた。

 日本代表の岡田武史監督も観戦した中で記した復活への第一歩。来年のW杯へ向けてエースストライカー候補の復活が待たれるが「まずはレッズでしっかりやりたい」と語った田中達は、「もっと普段の練習からしっかりやらないといけない。(次節・川崎F戦までの)一週間で(自身のコンディションを)詰めていきたい」と引き締めていた。「復帰」はしたが「復活」はこれから。ずっと先にある目標を見据えて田中達が本格的に走り出した。

(取材・文 吉田太郎)

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