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[ACL]川崎Fが先勝! 中村憲剛は直接FK弾で勝利に貢献

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[9.23 ACL準々決勝第1戦 川崎F2-1名古屋 国立]

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦が23日に行われ、東京・国立競技場では川崎フロンターレ名古屋グランパスのJリーグ勢が激突した。前半28分に名古屋がFWケネディのヘディング弾で先制したが、川崎Fは後半15分にMF中村憲剛の直接FK弾で同点とすると、さらに同18分にFWジュニーニョのゴールで勝ち越し、2-1で先勝した。川崎Fはこれで名古屋に10戦(7勝3分け)負けなしとなった。

 第2戦は9月30日に名古屋のホーム・瑞穂陸上競技場で行われる。

 川崎Fのホームゲームだが、等々力競技場では先にスーパー陸上競技大会が行われることになっていたため、国立競技場での開催。システムは4-4-2を採用。右太もも裏の肉離れから復帰した菊地光将がCBで先発し、ボランチには横山知伸が入った。

 対する名古屋は、リーグ戦では4バックと3バックを使い分けるが、この日は4-4-2を採用。2トップはFWケネディとFW玉田圭司が組んだ。MF三都主アレサンドロ、MFブルザノビッチはベンチスタートだった。

 FWジュニーニョ、FWレナチーニョのスピードを活かして縦に速いサッカーを展開した川崎Fに対し、名古屋は左MFマギヌンのキープ力、FWケネディのポストプレーを活かして攻撃。序盤は一進一退の攻防が続いたが、前半28分、右サイドからMF中村直志の長いクロスに、FWケネディが頭を合わせて名古屋が先制した。

 川崎Fにも決定機が訪れたが、ことごとく逃した。前半39分、左サイドでFWジュニーニョがスルーパスに抜け出し、GK広野耕一と1対1になったが、左足のシュートはセーブされた。さらにその2分後、MF中村憲剛の浮き球パスにFWジュニーニョがDFに競り勝ち、再びGKと1対1に。だが、またしても決めきれず。前半は名古屋リードのまま折り返した。

 後半、いきなり名古屋にチャンスが訪れた。5分、ペナルティーエリア正面やや右で、マギヌンのスルーパスにケネディが反応。抜け出してGK川島永嗣と1対1になるが、セーブされた。

 川崎Fは後半8分、中盤でボールを奪い、ジュニーニョがドリブルで仕掛ける。ゴール前で中村憲剛らがパス交換し、最後はジュニーニョがシュートを放つが、再びGKにセーブされた。ジュニーニョにいつもの決定力が見られなかった。

 エースに代わって、中村憲剛が魅せた。後半15分、ペナルティーエリア左、角度の少ないところで得たFKを中村が直接ゴール。2枚の壁の間を抜きニアサイドぎりぎりに同点弾をぶち込んだ。

 勢いを取り戻した川崎Fは、すぐさま逆転ゴールも奪った。後半18分、右サイドからのクロスにMF谷口博之がヘディングシュート。クロスバーに当たり跳ね返ったところをFWジュニーニョが押し込み、2-1とした。

 後半27分、名古屋はMF吉村圭司に代えMFブルザノビッチを投入。攻撃的な選手を増やし、得点機会をうかがった。

 川崎Fは後半35分、FWレナチーニョに代えてMF山岸智を投入。攻守両面で走れる選手を入れ、試合を落ち着かせようとした。

 後半43分、何としても同点に追いつきたい名古屋は2人を同時に代えて、攻勢に出た。FW玉田圭司に代えて高さのあるFW巻佑樹、MF中村直志に代えて一発とクロスボールがあるMF三都主アレサンドロを投入した。    
  
 ロスタイムは3分。名古屋は必死に攻めようとするが、ゴールを割れない。川崎Fは全員が自陣に戻り、ゴールにカギをかけた。ロスタイムもあとわずかとなったところで、名古屋はDF田中隼磨が右サイドを突破しグラウンダーのクロスを入れるが、巻、ケネディは合わせられず。今季同一カード2連勝中で、05年10月15日の対戦から9戦負けなしの川崎Fが見事な逆転勝ちをみせた。

<写真>ハイタッチを交わす川崎F・MF中村(14番)とFW鄭(9番)
(取材・文 近藤安弘) 

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