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[ACL]エースの貫録、ジュニーニョがミス取り返す決勝弾

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[9.23 ACL準々決勝第1戦 川崎F2-1名古屋 国立]

 自分のミスは自分で取り返す。前半から立て続けに決定機を逃していたFWジュニーニョがきっちり決勝点を奪った。

 前半28分に先制点を許した川崎フロンターレだが、前半のうちに同点に追いつくチャンスはあった。前半39分、スルーパスに抜け出したジュニーニョはGK広野耕一と1対1の絶好機を迎えたが、シュートは広野が左足1本でセーブ。同41分にもDF2人の間を強引にこじ開け、再びGKと1対1になったが、またしてもジュニーニョのシュートはGKの体に当たった。

 「全然落ち着いていた。FWはそういうもので、そういう場面に出くわすこともある。それでも自分がゴールを決めるという自信を持っていないといけない。最後まで自分自身を信じていたので、ゴールできたと思う」

 MF中村憲剛の直接FKで同点に追いついた3分後、ジュニーニョに“ゴールの女神”が微笑んだ。DF森勇介の右クロスをPA内でMF谷口博之がヘディングシュート。GKの手をかすめてクロスバーを叩いたボールは、ジュニーニョの目の前にこぼれてきた。素早く右足で押し込んだゴールが決勝点。前半のミスを引きずることなく、ゴールへの執着心を失わなかったエースがチームをホーム先勝に導いた。

 2年前、セパハン(イラン)にPK戦の末に敗れ、涙をのんだ準々決勝。「あのときは経験があまりなかった。今回は前回の経験がある。来週(30日の第2戦)も今日以上の気持ちで試合に入らないといけない」。クラブ初のACL4強、そして悲願のタイトル獲得まで、ジュニーニョがチームをけん引していく。

<写真>逆転ゴールを決めて喜ぶ川崎F・FWジュニーニョ
(取材・文 西山紘平)

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