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[高校MOM_77]横浜FMユースDF保田隆介(2年)_歓喜の“大舞台初ゴール”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 全日本ユース(U-18)選手権準々決勝 浦和ユース 0-2 横浜FMユース ひたちなか]

 「頭の中が真っ白になってどう喜んでいいのか分からなかった。スタンドの方に走れば? 今思うとそうですよね。でもうれしかったし、みんなが喜んでくれたのでよかった」。屈託のない笑顔で先制ゴールを振り返った横浜F・マリノスユースの右SB保田隆介。「全国大会では多分ない」という大舞台での貴重な先制ゴールが、チームを国立競技場で行われる準決勝へと導いた。

 大舞台での“初”ゴールは汚名返上の一撃でもあった。序盤に浦和ユースGKとの1対1を外していた保田。「1回外していたので次は決めてやろう」という思いを抱いていた。そのチャンスが来たのは前半40分。MF小野悠斗のラストパスにファーサイドから走りこんだ保田は右足ダイレクトでゴールへと押し込む。再三チャンスを逃していた横浜FMにとって待望の先制弾をゲット。すると、ゴールを確認した背番号2の2年生DFは、拳を突き上げて走り出した。ベンチ、スタンドとは逆側のサイドへと・・・。

 「今週ノッていると感じていた」という保田。加えてSBというポジションながらも相手の守備が甘いと判断し、前方へ飛び出してゴールを決める冷静な判断と積極性も光った。重要なゴールを決めて、さらに勢いづいた保田は三菱養和SCユースとの準決勝へ向けて「真っ向から勝負したい。チャレンジャーの気持ちで食らいついていく」。国立での準決勝、前回2-5の敗戦を喫している三菱養和の前に絶好調の2年生DFが立ちはだかる。

(文 吉田太郎)
高校サッカー・全日本ユース2009

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