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岡崎ハット!!日本が香港を6-0で一蹴

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[10.8 アジア杯予選 日本6-0香港 アウスタ]

 日本代表は8日、静岡のアウトソーシングスタジアム日本平で香港代表と対戦。前半18分、FW岡崎慎司(清水)が先制点を決めると、4-0とリードを広げた後半30、32分にも加点し、初のハットトリックを達成。チームも6-0と大勝した。アジア杯予選はこれで2勝1敗となった。日本は今後、キリンチャレンジ杯で10日にスコットランド代表(日産ス)、14日にトーゴ代表(宮城ス)と対戦する。

 日本は9月9日のガーナ戦に続いて4-4-2のシステムを採用。GKは西川周作が先発でA代表デビュー。4バックは右から駒野友一、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、長友佑都と並んだ。中盤は長谷部誠と遠藤保仁のダブルボランチで、右に中村俊輔、左に大久保嘉人が入り、2トップは玉田圭司と岡崎慎司が組んだ。
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 立ち上がりから日本が試合を支配した。香港はそれほど高い位置からプレッシャーに来ないため、自由にボールをつなぎ、攻撃を組み立てた。引いて守る相手に序盤は攻めあぐねたが、前半16分、MF長谷部誠のミドルシュートがポストを直撃するなど遠めからも積極的に狙った。

 前半18分、長谷部の右アウトサイドのスルーパスに抜け出したのはFW岡崎慎司。ワントラップから落ち着いて右足でゴール左隅にねじ込み、先制点を奪った。

 その後も攻め込まれることなく、カウンターのピンチもほとんどないまま日本ペースで試合は進んだ。前半29分にはDF長友佑都、FW玉田圭司とつないで岡崎が再び抜け出すが、右足のシュートは惜しくもポストに弾かれた。しかし、そのこぼれ球を拾った長友がドリブルで中に切れ込み、右足一閃。豪快なシュートがゴールネットに突き刺さり、2-0とリードを広げた。

 この場面で岡崎にパスを出した際に玉田が負傷。前半33分にMF松井大輔と交代し、MF大久保嘉人がFWにポジションを上げた。

 前半35分にはMF中村俊輔の直接FKがクロスバーを直撃。同41分、松井のスルーパスに長友が抜け出した場面はオフサイドの判定と、その後もチャンスが続き、前半は2-0で折り返した。

 後半もチャンスの連続だった。開始1分、DF駒野友一の右クロスに飛び込んだ岡崎のヘディングは左に外れたが、後半6分、得意のセットプレーから追加点を奪う。左CKからMF遠藤保仁がショートコーナーで大久保につなぐと、大久保は逆サイドにフワリとしたクロスを送り、フリーで走り込んだDF中澤佑二がヘディングで叩き込んだ。

 さらに決定機は続く。後半9分、中村のスルーパスから駒野が右サイドをえぐってクロス。逆サイドでフリーだった大久保までボールは抜けてきたが、左足のシュートはゴールの枠を外してしまう。同12分には岡崎のシュートのこぼれ球をDFがクリアミス。松井は押し込むだけだったが、シュートはゴールのはるか上を越えていった。

 後半14分には駒野に代えてDF徳永悠平を投入。そのまま右サイドバックに入り、A代表デビューを飾った。同22分、中村の右CKに徳永が飛び込み、GKと競り合うと、こぼれ球をDF田中マルクス闘莉王が押し込んで4-0。大量リードに集中力も切れ始めた香港に対し、日本は攻撃の手を緩めない。

 後半30分、大久保に代えてFW佐藤寿人をピッチに送り込むと、その直後、長谷部のスルーパスに抜け出した徳永が右クロス。これにフリーで走り込んだ岡崎がヘディングで押し込んだ。

 岡崎のゴールラッシュは止まらない。さらに2分後、中村のスルーパスを受けた佐藤が左足でシュート。GKが前にこぼすと、すかさず岡崎が押し込み、ハットトリックを達成。日本の新エースが抜群の決定力を見せつけ、6-0と香港を一蹴した。

<写真>日本代表FW岡崎
(取材・文 西山紘平)

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