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[高校MOM81]磐田ユースDF永井鷹也(3年)_“人生最高”のロスタイム弾

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.10 全日本ユース(U-18)準決勝 広島ユース 2-2(PK4-5)磐田ユース 国立]

 ドラマは背番号3が放ったヘディングシュートから始まった。1-2とリードされて試合終盤を迎えたジュビロ磐田ユースは、今大会3得点を挙げている180cmのCB永井鷹也を前線へ上げてなりふり構わず同点を目指す。だが、後半39分に右CKから永井が放ったヘディングシュートはクロスバーを直撃。「前線でターゲットになってどんなボールでも収めてやろう」と奮闘した永井だったが、その気迫も実らないまま試合は後半ロスタイムに突入していた。

 誰もの脳裏に広島ユースの勝利がよぎる。だが、ここで右CKを得た磐田ユース。MF上村岬主将のキックに飛び込んだのは再び永井だった。ドンピシャのタイミングでジャンプした永井は打点の高いヘッドで力強くボールを撃ち抜く。これがゴール左隅へ決まり、劇的な同点ゴールとなった。
 「2点目の失点が自分の不用意なパスからだった。決められて良かった。今までたくさん点取ってきたけど一番うれしかった」。ゴール後、歓喜の雄たけびを上げながら一直線にベンチへと走り出した永井。土壇場でチームを救った男はこの後、相手に勝ち越しゴールを許さず。PK戦では1人目に登場して失敗し、その後勝利を勝ち取ったチームメイトに救われた試合でもあったが、“人生の最高のゴール”でチームを救ったのも永井だった。

 決勝で戦う横浜FMユースは春の関東遠征で完敗している相手。雪辱勝利、そして日本一へ永井は「今度は完封して、また点を決めて勝ちたい」と力を込めた。

高校サッカー・全日本ユース2009

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